はじめて見た、ワニたち。

マヤ「ワワワ、ワニが!」

オーストラリアの水族館で、僕たちが目にしたモノとは!?

こんばんは。ゆうきゆうです。

少し前に医局旅行で、オーストラリアに行ったときの話です。

都市は、確かケアンズだったと思います。

そこに、水族館がありました。

僕は、まったりそれを眺めていました。

そのときです。

マヤ「ユユユユユユユユユユユ、ユウ先生!!」

マヤ先生が、大声で僕を呼びました。

マヤ先生がここまで慌てることは、まぁ、結構あるんですが、それでも今回の慌てぶりは異常でした。

僕は手を引きずられるように、マヤ先生の示す方向に走っていきます。

マヤ「これよ!」

ユウ「………」

そこには、こんな風景がありました。

水中から必死に顔を出すワニ。

マヤ「………」

ユウ「………」

マヤ「明らかに水槽の深さを間違えてない?」

 

心から同感でした。

実際、ワニは肺呼吸だそうです。

そのため、水の中に潜れるのは、1時間が限界とか。
間違っても、水中でずっと生活できる生き物ではありません。

だから、ほとんど常に顔を出していないといけないのです。

水中から必死に顔を出すワニ。

だからって、これはちょっと。

マヤ「………」

ユウ「………」

マヤ「なんでこんなに深いの?」

ユウ「さぁ…」

マヤ「そもそも、足がついてないわよね?」

ユウ「はい」

マヤ「一瞬、ずいぶん大きなタツノオトシゴだと思ったわ」

本当に同感です。

マヤ「………」

ユウ「………」

マヤ「まぁ、思うにワニは、確かに深い部分では、こうして生活しているのかもしれないわね」

ユウ「は、はい」

マヤ「優雅に泳ぐ白鳥が、水面下で足を必死にかいているようなものかしら」

たとえが近いのか遠いのか分かりませんが、とにかくそんな感じだと思います。

マヤ「でも、あまりにカッコよくないわね」

ユウ「本当にそう思います」

マヤ「たとえるなら、イチローを展示するとして、家でトイレに入っている姿を展示するようなものじゃないの? 」

あえてそんなシーンを。

マヤ「他にもっとカッコいいシーンがあるだろ!? みたいなね」

本当にそのたとえってどうなんだろう。

僕は心からそう思いました。

マヤ「あのどう猛なワニも、こうして見ると、ものすごく弱々しいように思えるわね」

ユウ「はい」

するとマヤ先生は、にこやかに言いました。

マヤ「このワニなら、入っても死なないんじゃない?」

ユウ「ちゃんと死ぬと思います。」

それ以来、オーストラリアという言葉を聞くたびに、「あのワニは元気かなぁ…」と思う今日この頃です。
みなさま今後ともよろしくお願いいたします。