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2008/04/29 ◆ メンタルクリニックを開業する精神科医8。

メンタルクリニック開業を決意する、僕。

そのため新宿で、参考のためにメンタルクリニックを訪問する。
2件目のクリニックで、出会った先生は…!?

  

数分後。
僕たちは、また別のメンタルクリニックの前にいました。

 

マヤ「じゃあ、入りましょう」

マヤ先生は、当然のように言いました。

僕は逆らうことができず、クリニックのドアを開けます。

 

今度はさきほどのクリニックとは違い、静かなヒーリングミュージックが流れていて、
雰囲気のいい場所でした。

マヤ「へぇ…」

リオ「おお…」

 

受付に、少し年配の男性がいました。

 

リオ「受付嬢が、男なんて認めん」

 

うん。
ていうかそもそも、男だったら「嬢」って呼ばないと思います。

僕はそう思いつつも、マヤ先生に言いました。

ユウ「…あの、さっきは『中が見たいから、中を見せて』と言って拒絶されましたけど、
今度は何て言うんですか?」

マヤ「うん。確かにあれはアヤしかったわね。
もっとアヤしまれないように言うことにするわ」

ユウ「え?」

次の瞬間、マヤ先生は、受付の男性に言いました。

 

マヤ「私、色々なものを見るのが好きなので、
中を見せてもらっていいですか?」

 

こっちの方がずっとアヤしいと思います。

 

マヤ「ちょっと好奇心で」

 

もうなんか、その行動は「好奇心」とかで片付けていいのでしょうか。

 

それを言い出したら、のぞきとかの犯罪も、すべて好奇心で正当化できるかもしれません。

 

心の中からツッこんでいると、受付の男性は、言いました。

 

受付「あ、いいですよ」

 

マジで。

 

この即答が、ある意味今回の新宿の旅で一番の衝撃でした。

 

マヤ「ありがとうございます!」

 

マヤ先生は嬉々としてクツを脱いで、スリッパに履き替えました。

先生は僕の方を向いて、言います。

マヤ「ほら、行くわよ」

ユウ「……は、はい」

 

というか、この受付の男性、一人で勝手に決めちゃっていいんでしょうか。

ドクターとかに、聞かないでいいんでしょうか。

そう思いつつも、まぁ、とにかく許可いただいたのは事実なので、僕たちは中に入ることにしました。

 

受付を通り過ぎると、「診察室」と書いた部屋がありました。

 

中を見ると、ヒゲをはやし、白衣を着た男性がいました。

マヤ「…ホームページで見たけど、たぶんここの院長先生よ」

ユウ「………」

その先生は、昼休みの時間らしく、イスに座って、一人でくつろいでいました。

 

マヤ「あ、失礼します」

リオ「どうも」

 

先生たちは、軽く一声をかけつつ、そのドアの前を歩き、通り過ぎていきます。

 

院長先生、我々を見て、「ビクッ!」としていました。

「え、誰!?」みたいな。

 

ユウ「す、すみません…」

僕もあわててあいさつをしつつ、先生たちの後を追います。

院長先生は、呆然と僕たちを見つめていました。

 

うん。
やっぱり受付の人の独断ですよね。

院長先生、何も把握してなかったですよね。

 

マヤ先生は、歩きながら言いました。

 

マヤ「なんかあの先生、驚く姿がハムスターみたいだったわね」

 

先生、それは言っちゃダメです。

 

リオ「自分の巣でくつろいでいたところを、
突然に捕食動物に見つかったハムスターみたいだったな」

 

すごく分かるんですけど、それも言っちゃダメです。

 

 

僕たちは、そんな言葉を交わしつつ、診察室の奧の廊下に進みました。

 

マヤ「へぇ…」

リオ「おおっ…」

ユウ「わぁっ…」

 

このクリニック、スゴかったです。

とても綺麗な内装で、ちょっとしたホテルにいるような気持ちになりました。

マヤ「へぇ…。こんなクリニックなら、心安らぐわね…」

リオ「確かに…。こんなところ、住んでみたいなぁ…」

確かに同感でした。

僕もいつか、こんな風な、入っただけで癒されるようなクリニックを作りたい。
そう思えるような内装でした。

 

しばらくしてから、マヤ先生は言います。 

マヤ「じゃ、そろそろ飽きたし、帰りましょうか」

飽きたんだ。

リオ「そうだな」

ユウ「は、はい」

僕たちは、外に向かって歩き始めました。

 

当然ですが、僕たちが来た廊下を戻らないと、外には出られません。

するとやはり、さきほどの診察室の前を通らなくてはなりません。

診察室に近づくと、そのヒゲの院長先生、相変わらず同じポーズで、イスに座ってくつろいでいました。

 

マヤ「ありがとうございました~」

リオ「どうもー」

ユウ「失礼しました…」

 

僕たちが通りながらあいさつをすると、
やはり同じく、ビクッとした顔でこちらを見ました。
さっきと、まったく同じ反応でした。

 
「え、誰!?」みたいな顔をされていました。

 

マヤ「………」

リオ「………」

ユウ「………」

診察室を通り過ぎると、マヤ先生は言いました。

 

マヤ「中に3人の人間が入ったら、後でその3人の人間が出てくる、
ということを予想してなかったのかしら」

 

非常に切ないんですけど、その通りだと思います。

 

 

受付の前に来たとき、リオ先生は受付の男性に言いました。

 

リオ「なんか、院長先生らしき方が、驚いていたんだが」

 

すると、受付の男性は、言いました。

 

受付「先生、いつもそうですから」

 

だったらせめて、最初に教えてあげてください。

 

僕は非常に切なく感じつつ、クリニックを後にしました。

 

ていうかなんか、あの先生の反応に、僕と通じる姿を重ねました。
クリニックを開いたとしても、人間の立場や本質って、まるで変わらない。

そんなことを思いつつ、今後の未来について少し不安を抱える僕でした。

 

(つづく)

次に行くのは池袋! そこでリオが語った、クリニックの法則とは!?
次回更新をお待ちください!

そしてゆうメンタルクリニック、サイトが正式公開です。
開業も6月からということで、無事に決定いたしました。良かった。
見てくださった方、本当にありがとうございます。

ゆうメンタルクリニック ご興味ある方はぜひ。 







2008/04/29 by ゆうきゆう 開業日記 | 11 コメントあります。 »

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11 コメントです。

  1. アッキー さんのコメント 

    切ないとは思ったんですが、思いっきり笑ってしまいました。いや、むしろ、ハムスター院長、萌え~。

  2. カドミス さんのコメント 

    てか、私も常に無防備状態で、友人が後ろから声をかけただけで、必要以上にビクッてしまい、声をかけた友人が「俺って嫌われてる…?」と不安にさせてしまうこと多々。

    コレって深層心理で、他人を排除しようとしているのでしょうか?

  3. 知識人 さんのコメント 

    何が凄いってやっぱり
    受付さんじゃないでしょうかね。

  4. 匿名 さんのコメント 

    何が凄いって、そんな受付さんを雇ってる
    院長先生じゃないでしょうかね。

  5. 匿名 さんのコメント 

    何が凄いって、マヤ先生&リオ先生コンビに勝るものはないんじゃないでしょうかね。

  6. n-oppaj さんのコメント 

    何が凄いって、そんな院長と重なるゆう先生が、
    立派に生きていることじゃないでしょうかね。

    私もハムスターよりですが、
    頑張って生きています。

  7. KAKERU さんのコメント 

    マヤ先生の前では、どんな人間もハムスターになるという……いや、なんでもないです。

    それにしても、すんなり見せてくれる場所もあるんですね。
    ゆう先生はどうですか?
    そういった人が来る可能性もゼロではないわけです。
    HPを見て、このサイトを見て……ゆう先生は有名ですからね。
    だから、見に来る人も出てくる可能性があります。
    まあ、診察とかそういった状態もあるでしょうけどもね。

  8. あきころん さんのコメント 

    何が凄いって、クリニックのサイトがついに正式公開! ということでしょう。
    え、これまで正式公開じゃなかったの。
    そして、どこがどう違うの。

    ハムスターなみにプチパニックです。
    教えて! 観察眼の鋭い素敵な方。

    なんにしても、ゆう先生おめでとうございます。

  9. mako さんのコメント 

    めちゃ、面白いー!

  10. かとゆ さんのコメント 

    ハムスター院長~
    って、かぁーいらしいでつね!
    なんか

  11. 匿名 さんのコメント 

    >受付「先生、いつもそうですから」

    新宿のクリニックですかぁw
    どこか知らないですが楽しいですねw

    ユウ先生もファイトです。

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