メンタルクリニックを開業する精神科医3。

メンタルクリニックの開業を決めた僕の前に、ついにあの先生が!

 

というわけで、メンタルクリニックの開業を考えつつも、場所なども何も決まっていない自分。

僕はとにかく、色々な人に話を聞いていました。

そんなときです。

 

医局の大先輩である、おじいさん先生が、こう話しかけてきました。

 

「開業するの?」

  

いつもながら、すごい迫力です。

気圧されながらも、僕は答えます。

 

ユウ「は、はい…」

  

先生「そっかあ!」

 

いや、どうしよう。

でも、うん。

亀の甲より亀甲縛り、もとい、年の功です。

 

この先生でも、何かアドバイスを頂けるのでは。

そう思って、聞いてみました。

 

ユウ「あの、先生。何かアドバイスとか、いただけたりしますか?」

 

するとしばらく考えたあと、先生は言いました。

 

「バイアグラのニセモノは、」

 

 

 

一瞬、意味が分かりませんでした。

 

開業のアドバイスで、突然のバイアグラ発言。

そう思いつつも、僕は次の言葉を待ちます。

すると先生はこう言いました。

「切れば分かるから!」

 

 

………。

 

 

「二重じゃないならニセモノだから!」

 

 

先生の話を総合しますと。

 

本物のバイアグラは、外がコーティングされ、二重構造になっているそうです。

しかしニセモノは、ただ表面だけ似せてあるため、切ってみると、その二重構造がないとか。

 

………。

 

うん。

今から考えると、たぶん、
「クリニックで開業するときに、バイアグラを扱う場合に、ニセモノを仕入れないように」
という先生の親心だったんだと思います。

ていうかそうとでも考えないと、もうダメだ。

 

ユウ「………ありがとうございます」

先生「頑張りたまえ」

 

先生も頑張ってください。

僕はそう思いながら、医局をアトにしました。

 

 

さて、でもあまりゆっくりしているワケには行きません。

やはり第一は「場所を見つける」こと。

 

僕はネットのビル検索サイトを駆使して調べました。 

秋葉原はもちろん、近くの上野、お茶の水、さらには池袋、新宿、銀座、東京など、
色々なところを探してみました。

 

どうしよう。

どこにしよう。

もちろん、秋葉原は捨てがたいですが、そもそも物件が見つからないと話になりません。

 

そう思っていたときです。
マヤ先生が、僕のところに電話をくれたのです。

 

マヤ「秋葉原で、スゴイ物件、見つけたわよ!」

ユウ「ほ、ホントですか!?」

喜ぶ僕。
そのときの僕は、まだその言葉の本当の意味に、気がつきませんでした。

(つづく)

 

ちなみにクリニック開業は、2008年6月に向けて頑張っています。
もし今から診察をご希望される方は、取りいそぎこちらから。
秋葉原じゃないんですが。

というわけで、みなさま今後ともよろしくお願いいたします。