ウソを見抜く自信がある人ほど。 ディポーロの実験

あなたは、ウソを見抜く力が、あると思いますか?

それとも、ウソを見抜くのは、苦手だと思いますか?

これで、あなたの恋愛が、長続きするかどうかが分かりました。

こんばんは。ゆうきゆうです。
今夜もメルマガ「セクシー心理学」から、こんな話を。

最近、かのTK氏が、「自分の作った800曲の権利を売る」と持ちかけて5億の金をだまし取った、とのことで詐欺容疑で逮捕されてしまいました。

切ない事件です。

僕自身も、今までに作ったオリジナルソング80曲の権利を500円くらいで売りたいと思うのですが、誰一人としてスルーされます。

試しに一曲だけ、ここに掲載します。

曲「タイム・トゥ・セイ・グッド・バスト」   word&music Yuki Yu

歌詞「♪そろそろ~ 言ってもいいかな~ いい バ ス ト~」
音階「♪ドミドミ~  ミミドミドミドミ~  ミミ バ ス ト~」

誉め言葉として受け止められるか、それともセクハラになるんじゃないか、という迷いのあいだで戦う男の気持ちを歌った歌です。

脳内オリコンランキングで、100週連続で1位を獲得しています。

最後の「バスト」の音階は、ピアノの右端にバスト型の鍵盤を3つ作成することによって奏でる新音階です。たぶんそこだけ一生押してる。
バーはバストのバー。

………。

TKというより、Tonikaku Kiken!(←キャッチコピー)
ゆうきゆう、ゆうきゆうでございます!

愛しさと切なさと心弱さを抱えつつも、今夜もセクシー心理学の世界をお届けいたします。

◆ ウソを見抜くのが得意な人ほど…?

さて、冒頭の質問、いかがでしたでしょうか。

実はアメリカの心理学者であるディポーロらは、こんな心理学実験を行いました。

彼らは多くの恋人たちを集め、その片方の前に、ものすごく魅力的な異性の写真を見せました。

そして「あなたのパートナーにたいして、今の写真の人物は、ぜんぜん魅力的でない人だと説明してください」と伝えました。

たとえば、

彼女「たった今、ある男性の写真を見せられたんだけどね、すごくイケメ、いや、キモくて最悪だったのよ」

彼氏「ふ、ふーん、そうなんだ…」

とか、

彼氏「い、今、女の子の写真を見せられたんだけどさぁ、な、なんかビミョーな顔しててさぁ」

彼女「…鼻の下、伸びてるよ」

というような会話をさせたわけですね。

すなわち、恋人にたいして、ウソをつくように伝えたわけです。

そしてこのとき、パートナーである恋人は、どれだけそのウソを見抜けるかどうか調べたのです。

その結果。

「長くつきあっているカップルほど、相手のウソを見抜けない」

ということが分かったのです。

◆ ウソのスパイラル。

いえもちろん、
「相手に冷めてるから、ウソかどうかに興味が無くなってるんじゃない?」
というドライな考えをすることもできるでしょう。

しかしこの結果にたいして、ディポーロらは、

「ウソを見抜けないからこそ、長続きするのではないか」

と考察しています。

実際、相手のメールチェックを繰り返したり、「どこに行ってた!?」「今の人はどういう関係!?」「あなた、ウソついてない!?」と問い詰めたりする人ほど、恋愛が短い人も多いものです。

逆に「長続きしているカップル」を見てみると、たいてい安定しており、いい意味で「疑うことを知らない」人たちであることが多かったりします。

「相手のメールチェック!? そんなこと、考えたこともない」

という人もほとんどです。

ニワトリが先か、タマゴが先かは分かりません。
ただ恋愛が長続きしない人は、

「浮気を経験する」
⇒「疑い深くなる」
⇒「ささいなことで、浮気を疑う」
⇒「相手は疲れて離れたり、浮気に走る」
⇒「より疑い深くなる」

というマイナスのスパイラルにハマっている可能性があります。
逆に、うまく行く人は、

「浮気をされないor浮気に気づかない」
⇒「心に余裕を持てる」
⇒「相手のすべてをいい方向に解釈」
⇒「相手も安らいで、恋愛が長続き」
⇒「より心に余裕を持てる」

という、プラスのスパイラルになる可能性もあるのではないでしょうか。

心理学では「予言の自己実現」と言いますが、
「愛されてないのでは!?」
「浮気されてるのでは!?」
と思うと、その通りになっていく危険性があるのです。

◆ ダウトを連発する人。

ですので冒頭の質問で、

「私は、ウソを見抜く力がある!」

というあなたは、もしかして恋愛が長続きしにくいかもしれません。

ウソを見抜く自信がある人ほど、相手を鋭い目で観察します。
言い方をかえれば「疑いの目」を向けることになります。

トランプで「ダウト」というゲームがあります。

毎回「ダウト」と言い続ければ、相手のウソのカードを言い当てることは、当然できるでしょう。

しかしハズしたときのペナルティのカードは、手元にどんどん増え続けていきます。

「ウソを見抜くのが得意」というのは、もしかしてその状況に近いのかもしれません。

逆に「ウソを見抜くのは苦手かも…」という人は、最初からまったり相手と接するため、かえって恋愛が長続きする可能性が高いといえます。

時に「ウソかどうか」「見抜けるかどうか」なんてことを忘れて、ただ相手の言葉をそのまま受け入れてあげるのも大切なのかもしれません。

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◆ 今回のまとめ。
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○ 長続きするカップルほど、相手のウソを見抜けない。

というわけで、いかがでしたでしょうか。

ちなみに冒頭のTK氏ですが、彼は結婚・離婚を繰り返すなど、恋愛に関しては短い人だったと言えます。

そう考えると、ウソを見抜く力は強い(というより疑いの目を向けやすい)人ということになります。

………。

疑いの目を向ける力があるからといって、そのままウソをつくのがうまかったわけではないんだなぁ、ということを今回の詐欺事件で学びつつも、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)

ちなみに以前にヘビとサソリの時に話しましたが、すなわち恋愛においては、

「最初から疑わない」か、
「万が一裏切られてもいいように、準備をしておく」

かの、二つこそがベストということになります。

逆に、

「中途半端に疑いを抱いたまま、変わらない関係を続けてしまうこと」

こそが、一番ダメなのかもしれません。はい。
重ねて読んでくださってありがとうございました。

オマケ動画「Time to say Goodbye」。名曲です。
左の男性が言いたくてたまらない、みたいな感じで見るとまた別の感情に。