お姉さんとユウくんのビジネス用語解説「朝三暮四」

「朝三暮四」
「朝令暮改」
「一朝一夕」

あなたはこれらの四字熟語の、本当の意味を知っていますか?

今夜も性懲りもなく、お姉さんとユウくんの用語解説です。

 

こんばんは。ゆうきゆうです。
本日メンタルクリニック開院いたしました。

院内風景の写真も更新しております。あんな写真やこんな写真も。

お花をくださったたくさんの方、本当に本当にありがとうございました。
あらためてお礼を言わせてください。

そして今夜はそれとはまったく関係なく、いつものビジネス用語解説です。

ユウ「ねぇねぇ、お姉さん!」

お姉さん「なぁに?」

ユウ「最近、ビジネスの現場で、難しい言葉を聞いたんだけど」

お姉さん「あらあら。なんて言葉?」

ユウ「『朝三暮四』(ちょうさんぼし)って、どういう意味?」

お姉さん「朝三暮四?」

ユウ「うん。部長が、『その提案は、朝三暮四だよ』って言ったんだ」

お姉さん「あぁ、単なる四字熟語ネタを、そうやって強引にビジネスにからめるわけね」

ユウ「それは言わない約束だよ、お姉さん」

お姉さん「で、朝三暮四の意味ね?」

ユウ「う、うん」

お姉さん「あるマンションに、若奥様がいました」

ユウ「え、いきなり?」

お姉さん「若奥様は、旦那様と、せっせと励んでいました」

ユウ「それは、子供の僕が、聞いていい話なの?」

お姉さん「まぁ、オブラートに包んで話すから聞いて」

ユウ「う、うん…」

お姉さん「激しく求める若奥様。でも、旦那様の体力にも限界がありました」

ユウ「………」

お姉さん「だから旦那様は、提案しました」

ユウ「なんて?」

お姉さん「朝に三回、夜に四回にしないか? って」

ユウ「ていうかそれまでは、それ以上の数だったの!?」

お姉さん「でも、奥様は数の少なさに怒ります」

ユウ「すごい奥様なんだね…」

お姉さん「仕方なく旦那様は言いました。
『じゃあ、朝に四回にしよう。その代わりに、夜は三回だ」

ユウ「………」

お姉さん「すると奥様は、『それならOK』って言いました」

ユウ「ふ、ふうん…」

お姉さん「奥様は、朝に欲求がたまる人だったのね」

ユウ「そ、そんなオチだったんだ…」

お姉さん「この故事を、『朝三暮四』って言うのよ」

ユウ「えー! なんか中途半端にリアルで生々しいー! それ以前に、故事とか言って、すごく最近の話っぽいよ! マンションとか出てきてるし!」

お姉さん「他にも似た言葉で、『朝令暮改』(ちょうれいぼかい)っていうのもあるわ」

ユウ「…なんか聞くのが怖いけど、それはどういう意味?」

お姉さん「旦那様が朝に0回だと、夜に奥様にキレられて、態度を改めるの」

ユウ「………」

お姉さん「だから、『朝令暮改』」

ユウ「えーーーーー!」

お姉さん「どこのご家庭も大変だ、っていう故事よ」

ユウ「…じゃあ、『一朝一夕』(いっちょういっせき)っていうのは…」

お姉さん「うん。言うまでもない気がするんだけど」

ユウ「うん。聞くまでもない気がするんだ」

お姉さん「朝に1回、夕方に1回よ」

ユウ「うん。本当に予想通りの回答で嬉しいよ」

お姉さん「よく『一朝一夕じゃできないよ』って言うけど、そりゃまぁ、そんな回数じゃ、なかなかできないわけよ」

ユウ「うん。本当にもう僕、どうでもいいと思う」

お姉さん「というわけで、教室のお友達も、分かったかな?」

ユウ「…ちなみに、お姉さんは…?」

お姉さん「私の理想は、朝千暮万」

ユウ「………」

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○ 真面目な用語解説
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「朝三暮四」

中国の故事。あるところに、サルを飼っている人間がいた。
しかしエサ代が払えなくなり、サルに「木の実を朝に三つ、夜に四つにしたいが、どうか」と聞くと、サルたちが飼われてる分際で怒り出した。
そのため「じゃあ、朝に四つ、夜に三つで、どうだ」と言ったところ、数は変わらないのにもかかわらず、サルが喜んだというエピソード。
転じて、安いトリックや言葉で誰かをだますことにも使われる。

「朝令暮改」

朝に定めた法令を、夕方には改めてしまうこと。
判断が決まらないということで、主に悪い意味で使われる。

「一朝一夕」
わずかな時間のこと。

ちなみに産婦人科の女医さんに聞いたんですけども。
一般的に、朝の方が、子供ができやすいそうです。
そういう意味で、朝三暮四よりは朝四暮三の方がいいと思います。

最後に中途半端に医学トリビアが飛び出しつつも、というか開院初日にこんなネタでいいのか迷いつつも、
みなさまここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)