真実のカウンセリング~小児科医・世野真実 第十三部


小児科医・真実は、またも言い切る

 

「真実のカウンセリング~小児科医・世野真実」

「第十三部」

 

 

 

ちなみにピラミッドにも、「最近の若いモンは…」というラクガキが残っているそうです。
数千年以上前から、多くの人類は、「自分はギリギリOKの世代で、自分より下はダメ」と考えるようです。

もちろんこれは逆も一緒。
「老人ってのは本当に…」「オヤジ世代って最悪だよな」という若者もまったく同じです。
成功者や上司などにたいする嫉妬です。

精一杯生きてきて、いい意味で年を重ねている人は、世代でいっしょくたに批判することは決して言いません。

「自分が苦労しているように、他の世代の人も色々あるんだろうな」と考えられるからです。

自分より年を取っている人は、今の自分と同じだけの苦労をしてきた。
自分より若い人は、自分が若かったときの大変さと同じところに、今いる…と思えるわけです。

また嫉妬を英語で「envy」と言います。

語源は、

en-(=in [中を])+L.videre(=see [見る])

からだとか。

すなわち「外から誰かの中を見る」ことによって、うらやましい気持ちになることから来ています。

たとえば窓の外から他人の家をのぞくと、確かにそこだけ平和そうに見えて、外にいる自分だけが不幸に感じられますね。

しかし結局、実際はどこの家だって同じ。
外から見ているからこそ嫉妬の対象ですが、中に入ってみたらそんなに変わりません。

いい意味でも悪い意味でも、どの相手だって同じなのです。

でもenvy、微妙に由来はセクシーです。
のぞきで逮捕されそうになったら、「envyしてるんです!」と言えば見逃されるかもしれません。
より罪が重くなったら申し訳ありません。

ちなみにマヤ先生と嫉妬というテーマについて話したところ、先生はこう言いました。

マヤ「先生は、嫉妬というよりSHITよね。」

みなさま、今後ともよろしくお願いいたします。

◆ スタッフロール

原案…ゆうきゆう・織江リオ

マンガ…ソウさん

この物語は実在の人物・団体などには一切関係ありません。そういうことに。

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