命と性のゲーム「俺の屍を越えてゆけ」後編。

「俺の屍を越えてゆけ」後編です! 神様に隠された、非常にドライな設定とは!?

あらためまして、あけましておめでとうございます。ゆうきゆうです。

そして遅くなりましたが、「俺の屍を越えてゆけ」のご紹介、後編です。

前編を読まれてない方は前編からお読み下さい、と言いたいのですが、
別に読まなくても大丈夫な気が濃厚にしてます。気にせずGO。

さてこのゲームでは、主人公は冒頭で、敵に2つの呪いをかけられてしまいます。

それこそが、「生まれてから1~2年で死んでしまう」という「短命の呪い」。

そして、「人間同士で子供を成すことができない」という「種絶の呪い」です。

生命としてかなり危険です。

人によっては前者より後者の方が生々しい問題な気がしますが、とにかくこれがダブルで襲ってきているのがこのゲームです。

さらにこの呪い、どちらも遺伝します。苦しむのは自分だけではありません。
子々孫々、同じ危険を抱いていくわけです。

………はい。

「遺伝する」。

え、子供、残せないんでしょ? 矛盾してない?

と思う方もいるかもしれません。

しかし、矛盾はしていません。

「人間同士で子供を成すことができない」だけです。

ここで「あぁ、一人で単為生殖するのね」という発想の生まれた方はかなり危険です。

生物マニアか一人プレイマニアです。気をつけて。

答えは一つ。

人間同士ではダメですが、かわりに「神様」と交わって子供を残すことができる、というシステムなのです。

このゲームでは「交神」と呼んでいます。

ええ。
神様と、成すわけです。

ここでヘンなことを考えた人、大当たりです。
その詳細は描かれませんが、結局は、そういうことです。

神様にも男と女がいて、人間キャラが男なら女神と。
女なら、男神と交わることになります。

神様の総数、実に100以上。

よりどりみどりです。

しかし。

どの神様とも交わることができるわけではありません。

神様と交わるには「奉納点」というものが必要になってきます。

そして、レベルの高い神様と交わるには、たくさんの奉納点が必要になってきます。

そう。

たくさん稼ぐと、いい女・いい男と交われるわけです。

 

………。

え、生々しすぎません?

ていうか、キャバクラですか? ホストクラブですか?

ナンバーワンはベンツ貢いでもダメですか?

いずれにしても、このゲームをした全国の子供たちが、無意識に、

「子供を作るのは大変なことなんだ」

と学んだのではないかと思います。

では、みなさまお待ちかね、嬢もとい女神さまの一例を見ていきましょう。

下にいくにつれて、奉納点も高くなり、レベルが高い女神さまになります。

うん。

必ずしも、レベルが高くなったからといって、お顔のレベルがそのまま正比例するわけではないことが分かりますね。

特に一番下の方は、それこそ夜のお姉様という感じですね。

 思うに「じゃあ僕、一番安くていいので、上のロリなコでOKです」と言い出す男性も多いかもしれません。

ただまぁ、比例するのは能力の遺伝子。
レベルが高い相手と交われば、それだけ強いコが生まれます。

さて、ここからが重要。

女神さまは、このように、基本的に、ものすごくキレイな方がいっぱいです。
99%、美女が占めています。

では、男神はどうなのでしょうか。

一人一人見てみましょう。

うん。

のっけから獣です。
女神は99%が人間の美女の造形をしているにも関わらず、普通に獣です。

奉納点を10000点くらい要求しつつも、野獣です。

ホストクラブで高い金払ってサルが出てくるようなものかもしれません。

しかし、彼なんかはまだマシな方です。

ここから先、女性の読者さんには、「この相手と結婚するか、チェンジするか」を意識しつつ読んでいただければ幸いです。
一度チェンジした場合、その相手を選び直すことはできない前提で。

「それでもチェンジする」という方のために、次の人を見てみましょう。

天狗です。

なんていうか、神様としてどうこうとか、お相手としてどうこうとか以前に、

「精力がありそう」

というくらいの感想しか思いつきません。

言うまでもないのですが、一応は、一族に生まれた娘を交わらせる相手です。

自分の娘が「パパ、会って欲しい人がいるの」と言いつつこの天狗を連れてきたら、パパ卒倒です。

さらに見てみましょう。

じいさんです。

そもそも交われるのか、と単刀直輸入に聞きたい。

しかし、かのチャップリンは70代になっても子供を作っていたそうですので、
年齢的にはアリなのかもしれません。

まさかゲームの話でチャップリン豆知識を話すことになるとは思いませんでした。

さらに。

二人セットです。

え、3人で!?

あらゆる意味でアブノーマルです。特に二番目の名前も気になります。

ちなみにこの神と交わると、

双子が生まれやすいというメリットがあります。

二人と交わると双子。

この、そのまんまな発想、すばらしいと思います。

双子のお子様が生まれたお父様には、ぜひ覚えていただきたい知識です。

さらには、こんな神様も。

どこから見ても、新宿二丁目おつとめです。

お前それ、おかしいだろ、と。

そもそも娘と交わるには、方向性が違うだろ、と。

いえ、だからといって、息子がこれを連れてきたら、それはそれで切なすぎですけども。

さらに、こちらです。

交わるとか以前に、「マニア向け」という言葉しか思いつきません。

たぶんカッパだと思うんですが、ブタの線も捨てきれません。

娘の、はじめての相手がこれだとしたら、切なすぎると思います。

キャラデザインした人、遊んでるとしか思えません。

そしてさらには、こんな神様まで。

お前もう、ハニワだろ、と。

顔からして、やる気ないだろ、と。

はじめての相手がコレ。

スイッチ入れると電動するのかな、とか、そんなことしか思いつかない自分が切ないです。

こんな感じで、ステキ男神がいっぱいです。

とはいえもちろん美形もいることはいるのでご安心ください。
ただ女神と美形の比率が違うことは確かです。

いずれにしても、まぁ、これらの指名リストからお相手を選び、奉納点を収めますと、交尾、もとい交神がスタートします。

0才8ヶ月にして初体験。

うらやましすぎます。

しかしこの一族の寿命が1~2才、平均して1.5才と考えると、人生のちょうど半ば近くではあります。

人間換算すると、寿命70才として、だいたい30才くらいでしょうか。
そう考えると、うらやましいかは分かりません。

ちなみに交神のシーンは、こんな感じです。

すごく、さわやかです。

「遺伝情報が交わるんですよー」というくらいの表現でしかありません。

「おしべとめしべが」という説明に近いものがあります。

そして無事、お子様が生まれます。

基本的に妊娠率は100%です。絶対にデキちゃいます。

たまに変異で虚弱体質の子も生まれるという生々しい設定もあります。

ちなみにお子様は、交わった神様が男でも女でも、プレイヤー一族が引き取って育てます。

親権はこちらです。

さて、ここまでが「子供を残せない呪い」にたいする、このゲームでの対策。

しかしこのゲームには、もう一つの呪いがありました。

そう。すべてのプレイヤーキャラクタが、長くて2年で死んでしまう、というものです。

これは回避する方法はありません。
オマケに1つのターンで1ヶ月が過ぎますので、だいたい10ターンちょいも命令を行えば、
ほぼすべてのキャラが死んでしまいます。

死ぬ前には、短調の音楽と共に、走馬燈のように、その人物の歴史が流れます。

とても泣けます。

特にひたすら育ててきた愛着のあるキャラクタだと、かなり悲しいです。

さらにすべてのキャラクタが、それぞれ「最期のひと言」を話します。

最期の言葉ですので、基本はやはり、こういうしっとりしたものです。

また他にも、

こういう、ほんのり明るい系も。

まぁ、こういう明るい系の方が、より深い悲しみを誘うのですが。

他にも、

こういう教訓の言葉まで。

この遺言。ものすごい数があり、おそらく普通にプレイした場合、ダブリは生じないレベルの種類が用意されています。

中には、こんなものも。

「うめけ!」

最初、意味不明な言葉に思えました。「めけけ!」みたいな。

一瞬、死ぬことの恐怖で思考が飛んじゃったのかと思いました。

ただ、もしかしてこういう遺言の方が、人間として自然なのかも、と思ったんですが。

 

ちゃんと続きがありました。

ちょっと安心しました。

そして、こんなセリフも。

「子供たちよ… 俺の屍を越えてゆけッ」

このセリフこそが、このゲームを象徴しています。

このゲームでは、キャラクタは必ず死にます。

しかしゲームが進むにつれて、奉納点もたまるため、よりレベルの高い神様と交わることができ、
少しずつ子供のレベルは上がっていきます。

すなわちこれを繰り返していくことで。

普通のゲームが、一人のキャラクタを育ててクリアするのに比べて、
このゲームは、「子孫を育てていく」ことになるわけです。

家系全部を通して、一人のキャラクタになるわけです。

これ、なんていうか、非常に趣深い設定のように思えます。

10年前にプレイしたときにも感じたのですが、こうして時間がたつと、より深く心にしみいります。

さらに遺言の中で、もっとも記憶に残ったものをご紹介します。

「誰だったかの葬式ンときに、赤ン坊の泣き声を聞いてサ、ホッとしたっけな…」

まぁ、たいていの人はただ「うるさいな」で終わらせるとは思うんですが。

それでもこう捉えてみると、確かに少し趣深いです。

死んだからといって、終わりじゃない。
誰かに何かを伝えていくことこそが、生きることである…というわけです。

さらにゲームの中で、重要なカギを握るキャラクタが、不老不死である神様について、こんなことを言います。

永遠の命というのは、永遠の死と同じ。哲学的です。

確かに永遠に死なないなら、人は今何かを行動する気力はなくなります。

シメキリのない仕事をやろうとしないのに似てます。あぁ耳が痛い。

すなわち死ぬからこそ、それまでに何かを成そうと思える。
そしてそれを繰り返すからこそ、人間全体が発展してきた…。

そんな壮大なテーマを教えてくれるゲームです。

そして、生と性は紙一重。

そう考えると、前編であれだけセクシーだったのも、納得できるかもしれません。納得できることに。

いずれにしても、非常に面白く、心に残るゲーム、「俺の屍を越えてゆけ」。オススメです。

とても真面目に、命について取り上げたゲームだと言うことが、お分かりいただけたかもしれません。たぶん。

 

ちなみにゲーム本筋とは関係ないんですが、「美人画」というアイテムが手に入ります。
手に入れると、たくさんの美人をコレクションできます。

そのうちいくつかが、こちら。

全部、集めました。

みなさま今後ともよろしくお願いいたします。

 

 

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