暗闇の中のクイズ。

ある、真っ暗闇の夜のことです。
一人のおばあさんが、ひったくりに合いました。

「誰か、あのひったくりをつかまえて下さい!」

そう叫ぶおばあさんの声を聞いた男が、すぐにその犯人を追いかけました。
そしてしばらく走ったあと、ついに犯人を捕まえました。

しかし、そのひったくり犯。開き直って、追いかけてきた男ともみあいながら、
「何言ってるんだ! 犯人はお前だろ!」 と叫びました。

すべて、真っ暗な夜のできごと。
駆けつけた警官も、被害にあったおばあさんも、どちらが本当の犯人で、どちらが捕まえてくれた男なのか、分かりませんでした。
もちろん二人とも、「オレじゃない! あいつが犯人だ!」と譲りません。

そして次の日。二人は裁判にかけられることになりました。
ここで、その州の知事をしていた男が、そのことを聞いて、二人に言いました。

「二人で、●●●●をしてみなさい」

その結果。
どちらが犯人なのか、あっという間に分かりました。

さて、知事が言った言葉とは!? 答えが発表です!

 

さて、答えです。

知事は、言いました。

「二人で、競走をしてみなさい」

はい。

●●●●の文字にピッタリじゃないと気になる!

という方は、「かけっこ」など入れていただければ幸いです。

この言葉に、周りにいた群衆や裁判官、さらに当の男たちは、誰も意図を理解することができませんでした。

「そうじゃな…。あの城門のところまで、走るがいい! よーい、スタートじゃあ!」

その言葉に、二人は意味が理解できないまま、走り始めます。

その結果。

片方の男が先にゴールし、もう片方の男が遅れてゴールしました。

すると、知事は遅れた男を捕まえて、言いました。

「お前が犯人じゃ」

そしてその男は、重い罰を受けたということです。

意味、分かりましたでしょうか。

 

◆ ひったくり犯の、ザ・ベスト。

実際、ほとんどの群衆が、その意味が分かりませんでした。
すると知事は、こんな説明をしました。

まず、ひったくり犯にとって、「暗闇で走って逃げる」ことは、日常です。

ある意味、普段から慣れている、ベストな状況です。

さらにくわえて、暗闇で逃げている場合、捕まりたくないわけで、必死に走ります。

ベストかつ必死。

ある意味、ひったくり犯にとって、最初の暗闇での逃走は「最大の力で走る状況」なわけです。

しかし、それでも彼は捕まってしまいました。

すなわち、追いかけた男は、ひったくり犯より、ずっと足が速い、というわけです。

くわえて裁判では、衆人環視の状況。

ひったくり犯にとっては、走り慣れていない、アウェイの状況です。

たとえばゴルゴ13などのスナイパーを連れてきて、大観衆の注目の中で暗殺をさせたらどうでしょうか。
おそらく、本気を出すのはためらってしまうはずです。

すなわちひったくり犯は、さらに足が遅くなる可能性もあるわけです。

すなわち。

本気で走ってもつかまったひったくり犯が、本気以下でしか走れない状況で、勝てるわけがない…。

というわけで、遅かった方が、ひったくり犯だ、というわけです。

うん。

つかまえた方の男が、犯人扱いされた緊張とストレスで体を壊してなくて、本当に良かったと思います。

ちなみにこの知事。
名前を「符融(ふゆう)」と言い、このできごとは「符融の裁き」と言われるようになりました。

昔の中国のお話です。

自分自身、単に「あー、なんか面白いなー」と思ったのでご紹介してみました。

 

◆ ちょっとした応用。

実際に人間は、自分のホームグラウンドでしたら実力を出せますが、普段あまり慣れていない場所に来てしまうと、能力の半分も出せなかったりするものです。

たとえばヤ●ザさんと話をする場合、喫茶店などでしたら、割合リラックスして交渉することも可能でしょう。
しかしその事務所などに行ったら、もう、どうなるか分かりません。

とにかく「相手のグラウンドに行ってはいけない」のです。

ですので、対等なビジネスで打ち合わせがあれば、可能な限り、自社で行うこと。それがダメなら喫茶店などでも構いませんが、相手の会社に行くのはなるべく避けた方がいいのです。

恋愛でも同じ。

とにかく自分の行き慣れた駅、行き慣れた店などに行くことです。

「いいトコを見せよう!」と思って、すんごい高級な店などを予約してしまうと、何より自分が落ちつかず、失敗することがほとんどです。気をつけましょう。

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◆ 今回のまとめ。
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○ 自分のホームグラウンドで戦おう。

○ ていうかそもそも、ひったくりに合わないように気をつけよう。

○ そもそもの根源は、ひったくり犯をまったく覚えてなかったおばあさんだと思います。

というわけで、いかがでしたでしょうか。

結論は、一つです。


「とりあえず、和民でいい。」

………うん。
責任は持てません。

まさか符融の裁きから和民礼賛の流れになることに自分でも驚きの色を隠せないまま、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)

そしてコメント本当にありがとうございました。ステキすぎると思います。
かけっこのみなさん、おめでとうございます!

バスト関連のみなさん、無条件でありがとうございました。「もみ合い」は特に笑いました。

状況を検証する、的な回答、本当にもっともだ、と思いました。それでいいじゃん、と。

ステキすぎました。本当にありがとうございました。


コメント

  1. k より:

    二人で刑期を全うしなさい

    二人に逃走経路を説明してもらうのもアリじゃない?
    犯人は自分で考えて道を選んだから覚えているが、追いかけた男はただ犯人についていっただけなので思い出せない、みたいな

  2. sputnik より:

    心理学的にホーム・アウェイどうこう、っていうより、単純に犯人のほうが足が遅かったからこそ捕まった、ってだけなのでわ…

  3. リカ より:

    また、モーニング女医。やってください。最近マヤ先生が登場していないのでさびしいです。

  4. 匿名 より:

    「大観衆の注目の中で暗殺をさせたらどうでしょうか」
    それ暗殺じゃないwただの射的w

  5. 匿名 より:

    >123さん
     それならきっと、「人狼ゲーム」っていうのもお気に召すかと思いますよ。趣旨は似てますから。そして大人から子どもまでできるゲームです。…やや、人間関係に支障をきたしやすいですが。

  6. 匿名 より:

    故事にツッコミいれてどうすんのっていう。
    1本の矢は脆くても3本集めれば…に
    「いや、それ矢の材質とか折る人の腕力次第でしょ」とか言っちゃうクチですかね。

  7. 匿名 より:

    昔、こういう事があったよっていう話にツッコミを入れるのは、
    ウサギと亀の話を聞いて、
    ウサギが寝なかったらどうすんだよ。ってツッコミ入れるようなものかとw

  8. TeradaSansui より:

    温故知新ってやつですね。

  9. 匿名 より:

    >>157
    「クイズです! ウサギとカメが競争しました。勝ったのはどっちでしょう」
    「正解はカメ なぜなら途中でウサギが寝ちゃったから」
    とか言われたら
    「ちょっとマテwww」

    ってつっこむだろ?

    つまり、そういうことだ

  10. イタール より:

    25および125(だったっけ)の答えは
    「母」と「妹」と「恋人」を失った人。
    「はは」「いもうと」「こいびと」
    頭文字をとると「は」と「い」と「こ」、
    つまり!『はいこ』のひと、てなわけで答えは、はい、この人。
    …え、マジですか?
    ちなみに私も本題では「かけっこ」だと思いました。や、単に4文字だったので深い思慮はないです。

  11. toto より:

    本題はともかくゴルゴなら躊躇せずシュートしてくれそうですな
    その前に連れて来られないか・・・

  12. 匿名 より:

    そっかー、ゴルゴ!

  13. Toshi より:

    中国の古事だったんですね~。
    みんな現実の話と思っていたから賛否両論なのかな?
    私は納得です!

  14. まかろん より:

    あの、それで、ウィルスのクイズを出した方、答えは・・・?

    こ、答えを・・・教えて・・・く、ださい・・・(バタッ)

  15. いずな より:

    「くがたち」だと思いました。
    裁判だし。

  16. 匿名 より:

    「母」「妹」「恋人」は年を取ればウィルスに関係なく自然に皺だらけになって死んでしまう、かな?
    男性も皺は増えますけど「息子」なら自分よりかなり若いはずですし・・・

  17. 匿名 より:

    ウイルスのクイズですが、

    「妻」「息子」
    →一緒に住んでいる可能性が高い

    「母親」「妹」「恋人」
    →離れて住んでいる可能性が高い

    ので、自分の周りにはウイルス撒いていないっぽい下の人のほうが犯人?