マンガで分かる精神科とカウンセリング 第四回「女を見たら」

 
精神科で出会ったナースたち! 女を見たら○○と思え!?

マンガで分かる精神科とカウンセリング 第四回「女を見たら」

「女を見たら妊婦と思え」という言葉があります。しかし。
精神科においては、「ナースを見たら子持ちと思え」という法則があります。気をつけて。

【精神科マメ解説】

精神科において、ナースを見たら子持ちと思いましょう。

よく「ドクターだったら出会いがたくさんあるんじゃないですか? ナースとか」
と言われることも多いのですが、精神病院のナースは、多くは年配の方ばかりです。

もちろん大学病院は別ですが、市中の一般的な精神病院に若いナースがいることはマレです。

たいていは、「子供もある程度大きくなったし、時間ができたから」という、少しお年上のナースばかりです。

実際にナースも、若いうちはバリバリやりたいと思いますので、やはり花形である外科や内科などを
志望することも多いもの。
それでなくても精神科は第一回で話したように地方にあることが多いものです。

これらより、新卒でいきなり精神病院に行きたいと思うナースは非常に少なくなります。

また患者さんの立場で考えてみても、

こういうナースが病棟内にたくさんいたら、ものすごく気になってしまい、
精神的に休養することができません。ていうか僕なら気になる。

そういう意味で、精神科に年配のナースが多いのは、必要不可欠なことなのです!
(自分にも言い聞かせるように)

また元々の「女を見たら妊婦と思え」という法則。

ある先輩ドクターが最初に僕に教えてくれたとき、「妊婦を見たら女と思え」と言い違えていました。

当たり前だ、と思いました。
男の妊婦がいたらそれはそれで素敵すぎます。

それはそれとしてナースというのは、精神科に限らず、離婚率が高いお仕事ではあります。

ある病院では、「ナースを見たら、バツイチ子持ちと思え」という、さらにグレードアップした法則を
告げられたこともありました。

その理由に関して、ナース(34才。バツイチ子持ち)と話していたところ、こう教えてくれました。

「やっぱり手に職があると、そうじゃない女性に比べて、離婚に踏み切りやすいのかもね」

僕が無言でいると、彼女はこう続けました。

「手に職があるのって、結果的にいいことなのか悪いことなのか、よく分からないわね…」

人生って難しいと思いました。

 

◆ 第四回…原案・企画  ゆうきゆう 湯島仁 Dr.さと

◆ 作画 ソウさん⇒ http://sosoh.fc2web.com/

◆ 登場キャラ紹介

官越ちよ (かんごし・ちよ)

看護師長。あすなの母親。
肝っ玉母さん。厳しくも優しい部分があり、患者やドクターからの信頼は厚い。
あすなはこの母親の影響でナースになった。
そして母と共に働いてみたいという気持ちからこの精神病院に入職。

ウラを返せばこの母親がここに働いていなければこの病院に就職することはなかったわけで、
若いナースが限りなく少ない精神病院において、ある意味レアモンスター的存在。

みなさま今後ともよろしくお願いいたします。

というわけでまったり連載しております。
この物語はフィクションです。
実在の建造物・人物・団体などには一切の関係はありません。今回は特に。
またここでの内容は、いつでもすべての状況でも当てはまるわけではありません。
すべてを信じず、参考程度にお考え下さい。若いナースがいる精神病院もたまにはあるから。

コンセプトは「マンガで読むやさしい精神科談義」です。
普通に生活をしていたらなかなか接しない「精神科」を、ソフトな面からとらえてみようと思ってます。
どうかやさしく生温かな目で見ていただければ幸いです。

参照文献
精神医学ハンドブック(山下 格):2007年
こんなとき私はどうしてきたか (中井久夫) 2007年
精神・心理症状学ハンドブック(北村俊則) 1997年他

■ マンガで分かる精神科とカウンセリング シリーズはこちら。

ゆうきゆう

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