心理学的に、「やらない後悔」は、「やる後悔」より強い。

あなたは何かを始めたときに、「始めて良かったのかな」と思うことはありませんでしょうか。

今夜はそんなときに役立つ知識をお教えします。

キーワードは「出産」です。
 
こんばんは。ゆうきゆうです。

そんなこんなで、今夜もセクシー心理学の世界をお届けいたします。

◆ 出産を思い出しながら。

あなたは何かを始めたときに、後悔したことはありませんでしょうか?

実際、自分自身の話なのですが。

「何かを始めるとき」の直前直後は、たいてい
「どうしようどうしよう…。本当に始めて良かったのかな…」
と思ってしまいます。

おそらくあなたも、そういう体験はあるはずです。

起業。入社。転職。入学。恋愛や結婚…。

人間、何かを始めたときというのは、たいてい、
「ブルブルブルブル…。良かったのかな良かったのかな…」
と思ってしまうものなのです。

そんなとき。

僕は常に「出産」を思い出します。

◆ 赤ちゃんは、戻れない。

赤ちゃんって、いますよね。

子宮から出て、「出産」されたら、もう絶対に、再び子宮に戻ることはできません。

これ、いや、スゴイことだと思うんですよ。

いや、お母さんもまた戻られても困ると思うんですが。

赤ちゃん「オギャー!」

産科医「生まれましたよ、お母さん!」

お母さん「はぁ…。はぁ…。は、はい…」

赤ちゃん「…オギャ……」

赤ちゃん「あー、なんか今日、少しノリ悪いんで、いったん戻ります」

お母さん「…は!?」

赤ちゃん「なお、次回の登場は未定です」

お母さん「あ、ちょ、ちょっとぉ!?」

みたいな。

いずれにしても、赤ちゃんは一度子宮から出たら、もう絶対に、戻れないワケです。

いや、たとえばヒヨコとかも同じですよね。
タマゴを割って出てきたら、二度とタマゴの中には戻れない、という。

この「一度出たら、もう二度と戻れない」という状況。

普段の生活にたとえてみると、分かりやすいかもしれません。

たとえば日本から、海外に旅行に出る人は多いでしょう。

しかし、「一度海外にいったら、もう二度と日本には戻れない」のと同じです。

また、もっと小さく、家でも一緒です。
いま、家から出たら、もう二度とその家には戻れない。

それって結構、恐ろしい状態だと思うのです。

いつでも、戻れる。
いつでも、帰れる。

こういう当たり前のことが、「出産」では通用しないのです。

もちろん「死」でも一緒です。
一度カンオケに入ったら、もう二度と戻れません。

これって、かなりハードなことだと、思いませんか?

ただ。
これって実は、普段の生活でも、同じではないかと思うのです。

新たな仕事を始める。
学校に入る。
新しい何かをスタートさせる。

一度始めたら、まったくの元の生活に戻ることって、そうそうできません。

「やった」という事実は残りますし、また一度戻ったとしても、時間も少し経っているわけで、まったく同じには戻れないはずです。

すなわち。

すべて、結局、「出産と同じ」なのです。

二度と、子宮に戻ることはできないのです。

◆ お土産は、買わないより…?

さらに、こんな心理調査があります。

ボストン大学の心理学者であるアベンドロスらは、
「旅行先で、あるお土産を買うかどうかで迷ったことのある人」
にたいして調査をしました。

こういう経験、あなたもあるはずです。

旅行先で見つけた、面白いお土産。

少し値段が高い。
さらに重そうだし、持って帰るのも大変…。

でもでも、ここで買わないと、もう手に入らないかも…。
あ、でも家の近くで似たモノが売ってたら最悪だし…。

そんな風に迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。

そして、ここでアベンドロスらは、

A「結局、お土産を買わなかった人」
B「結局、お土産を買った人」

に分けて、旅行から帰ったあとに、どれくらい後悔が強いかを調べたのです。

その結果。

A「結局、お土産を買わなかった人」は、

B「結局、お土産を買った人」より、ずっと高い後悔をしていたことが分かったのです。

「持って帰るのが大変だった」
「高くついた」
「帰ったら似たモノがあった」

などの可能性も含めた後悔より、

「買わなかった…」

という後悔の方が、ずっとずっと強かったのです。

これ、すべてのことについて、同じことが言えるのではないでしょうか。

「やる」か「やらない」かで迷ったとき。

「やった」方が、実は最終的に、後悔はずーーーーーっと少ないのです。

◆ ただ、前に進むこと。

すなわち。

とにかく迷ったときは、「やる」こと。

もちろんその後、後悔することはたくさんあります。
しかしそれは「やらなかった」後悔より、ずっと少なくなります。

もちろん。
始めた直後は、「やっぱりやらなかった方が良かったかも…」と震えてしまうこともあるでしょう。

しかし。
もうそれは、出産と同じ。

あなたはもう、生まれてしまったのです。

二度と、子宮に帰ることはできないのです。

そう思って、ただ前に進んでみてください。

いえ、「悪いことまで含めてすべてやれってこと!?」
などの解釈をされると本当に困ってしまいますが、何かに迷ったときに、一つの参考にしていただければ幸いです。

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◆ 今回のまとめ。
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○ 「やる」後悔は、「やらない」後悔より、ずっと少ない。

○ 何かを始めるのは「出産」と同じ。

○ 子宮に戻れないように、もう、前には戻れない。そう考えて進もう。

◆ さいごに。

カラの中でずっと過ごしても。
子宮の中にずっといても。

人は外に出たときと同じように、そのまま、老いていきます。

あなたが母親なら…。
あなたの子供に、子宮の中で老いていってほしいでしょうか?

それとも、外で色々な体験をし、育っていってほしいと思いますでしょうか?

それは、あなたの決断でも、同じことが言えるんですよ。

(完)

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。