強いのに甘いモノ、なーんだ? ~サムソンとデリラの物語

クイズです。

花子さんのお母さんには、4人の娘がいました。

4人の娘の名前は、上から、

「春子」「夏子」「秋子」「??」。

では、最後の「??」に入る名前は何でしょうか?

今夜はそんな話から、サムソンの物語をお届けします。

こんばんは。ゆうきゆうです。

 

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さてさて、それはそれとして。

さて、冒頭のクイズ、いかがでしたでしょうか。
最近、ある友人から聞いたのですが、面白かったので出題してみました。

 

 

 

答えはシンプルです。

 

 

 

 

 

花子です。

ちなみに自分は、答えを聞いて「あー!」でした。
解ける人すごいなー、と。当然ですか。すみません。

さて、こういうクイズはもちろん、答えを聞いて納得できますが、世の中には納得できないクイズがたくさんあります。

今夜は、メルマガ「セクシー心理学」から、そんな話を。

◆ サムソンという男の物語。

あなたは、「サムソン」という人物をご存じでしょうか。

それは、旧約聖書に出てくるこんな話です。

舞台は、イスラエル。
その国を苦しめていたのが、外部から来た、ペリシテ人です。

サムソンは、苦しむイスラエル人の中に、生まれました。

サムソンの母親であるマノアは、神の使いから、
「お前の子供は、ペリシテ人から、イスラエル人を救うだろう」
という予言を受けます。

さらに神の使いは、
「しかしお前の子供には、一度もカミソリを当ててはいけない」
と言いました。

ひと言で理由を言うと、サムソンは「髪の毛」が力の源。
それを切らないことによって、彼は誰にも負けない、常人離れした力を出すことができるのです。

それにしても、カミソリを一度も使ってはいけない、と。

色んな意味で、夏場は大変そうです。
サムソンが女の子でなくて、本当に良かったと思います。

もしサムソンが女性だったら、もう全身がワッサー!と。
それはもう、力を振るうまでもなく、誰にも負けないわ。本当に。

………。

うん。
すみません。

◆ サムソンの出した禁断のクイズ。

そんなこんなで、ボウボウに、もといすくすくと育つサムソン。

思春期になると、ある女性のことがスキになります。
この女性、奇遇にも宿敵であるペリシテ人。

禁じられた恋ほど燃え上がることを「ロミオとジュリエット効果」と言いますが、サムソンも例に漏れなかったのかもしれません。

そして何とか、この女性と結婚する運びになりました。

さて、結婚披露宴。

これから家族となる相手ではありますが、もちろん敵地です。
新婦のご家族は、みんなでサムソンをバカにします。

それにたいして、サムソンは言いました。

「今からクイズを出しましょう」

「…ほう? 面白い。イスラエル人が作るクイズなど、一瞬で解こう」

「では、解けましたら私が、30人分の服を差し上げましょう。
しかし解けなければ、逆に私がもらいます」

「いいだろう。どんなクイズだ?」

サムソンが出したのは、こんなクイズでした。

「食べようとするものから食べものが出て、強いものから甘いものが出た。
それは、何か?」

………。

これ聞いて、「あぁ! アレね!」と思える人はステキです。

実は、彼は数日前、道でライオンに出会っていました。
しかし当然、天下無敵のサムソン。瞬時にライオンをブチ殺します。

そして披露宴に行く途中、彼が殺したライオンの腹に、ハチが蜂蜜を作っているのを目にしたのです。

答え、コレです。

「人間を食べようとするライオンから、蜂蜜という食べ物が出て、
ライオンという強いものから、蜂蜜という甘い物が出たよ」という。

………。

それ、お前しか絶対に解けないだろ、と。
そのエピソード聞いてる人間でも、たぶん分からない人多数だと思います。

果たしてクイズの意味を理解してるんでしょうか。

問題 「『89793238462』という数字は、何を意味しているか?」

答え 「円周率の小数点以下第11ケタから並べたもの」

レベルのクイズです。
絶対に考えても分からないだろ、的な。

次の週の視聴率ゼロだと思います。

◆ 答えは、あの人に聞こう!

さて、いずれにしても答えが分からないペリシテ人。
このままだと、30人分の衣服を取られてしまいます。
それ以上に、にっくきイスラエル人であるサムソンに、負けることになります。それは何より許せません。

そのため彼らは、サムソンの新妻を脅迫し、答えを聞き出します。

サムソンもアホ、いえ疑うことを知らない純粋な人ですから、何も考えず、答えを教えます。

サムソン「だから、ライオンの中の蜂蜜」

新妻「………あ、あー……?」

たぶん奥さん、そういうリアクションだったと思います。
答え聞いても、ぜんぜんスッキリしない、という。

そしてそのまま、家族たちに答えを伝えてしまいます。

たぶん家族たちも、「………あ、あー……?」だったと思います。
間違いなく。

そして、次の日。
ペリシテ人たちは、サムソンを呼び出して、答えを言いました。

いえ。
普通に答えを伝えては面白くないので、皮肉を込めて、こんな言い方をしました。

「ライオンより強く、蜂蜜より甘いものだって、あるだろう!?」

すんごいイヤミ。
激しく悪意的かつ挑発的です。

この物語、登場人物が基本的に全員アホ、もとい幼稚、もとい純粋というところがポイントです。
もっとオトナになってあげて、という。

その答えを聞いたサムソンは、顔が真っ赤。
普通に「妻に聞いたな!」と言えばいいのに、こう言います。

「うちの雌牛がいなかったら、答えは分からなかっただろうが!」

雌牛て。
奥さん、ウシ呼ばわりです。
答え伝えただけでこの扱いですから、今後の結婚生活が忍ばれます。

そしてサムソンは、約束の30人分の衣服を要求されます。

その瞬間、目の前にいた、ペリシテ人を30人、殺します。惨殺です。

そして彼らから衣服を剥ぎ取って、

「これで30人分の衣服じゃーーーい!」

もう、ひと言で言うとムチャクチャ。
重ねて、登場人物が全員アホ、もといすごくアホなところがポイントです。

奥さんの父親も、これにはビックリ。(そりゃそうだ)

すぐに娘を離婚させ、別の男に嫁がせました。

正直、雌牛呼ばわりの時点で微妙に決断すべきだったと思うのですが、これにてサムソンは、バツイチになりました。

もちろん、サムソンは大激怒。
キツネ300匹に火を付けて、ペリシテ人の畑をすべて焼き払いました。

もう、激しくムチャクチャです。

いずれにしても、こうしてペリシテ人を殺しまくったため、サムソンは「英雄」として語り継がれているのです。

なんか、ペリシテ人に微妙に肩入れしたくなる自分がいます。

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◆ 今回のまとめ。
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○ 相手の解けそうなクイズを出してあげましょう。

○ すぐにキレるのはやめましょう。

○ あと、恐い人を無意味に挑発するのもやめましょう。

では、果たして、このままペリシテ人は絶滅してしまうのでしょうか!?
何とか、英雄サムソンを倒す方法はないのでしょうか!?

次号、サムソンの結末が!

デリラ「あんたまたウソついたわね」

を、お楽しみに!

(つづく)

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。