金メダル・銀メダル・銅メダルで、もっとも不幸なのは?
金メダル。
銀メダル。
銅メダル。
このうち、どのメダルをとった人が、一番「不幸」だと思いますか?
こんばんは。ゆうきゆうです。
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そして今夜もセクシー心理学の世界をお届けいたします。
今夜のテーマは、「不幸って何?」です。
非常にシンプルな話ですが、どうかお読みくださいまし。
◆ 一番不幸な、メダリスト。
さてあなたは、オリンピックを見たことがありますでしょうか。
オリンピックでは、三種類のメダルがあります。
このうち、どのメダルをとった人が、もっとも幸せで、逆にどのメダルの人が、もっとも不幸か、あなたは分かりますでしょうか?
実は。
心理学者であるメドベックは、バルセロナオリンピックの表彰式において、メダリストの表情を研究しました。
そして表情研究の結果と照らし合わせ、そのメダリストが「どれくらい幸せであるか」について調べたのです。
さてこのとき、一番幸せだったのは、何メダルを取った人だったと思いますでしょうか?
そうです。
言うまでもありません。
平均的に一番幸せだったのは、金メダリストでした。
これは当然ですね。
しかし、面白いのは、ココから。
二番目に幸せの表情をしていたのは、「銅メダリスト」だったのです。
銅メダリストは、銀メダリストの、1.5倍幸せな表情をしていたのです。
なぜか、分かりますでしょうか。
メドベックらの分析によると、こうです。
たとえばオリンピックで決勝トーナメントが行われるような種目だった場合、銀メダリストは、「直前の決勝戦で負けた」から、今の位置にいます。
逆に銅メダリストは、「直前の、3位決定戦に勝った」から、今の位置にいるのです。
この、直前の勝ち負けの結果が、そのままメダルの嬉しさに直結しているわけです。
もちろんトーナメントでなく、純粋な記録だけで勝負する種目でも同じです。
銀メダリストは、とにかく「あと少しで金メダルだったのに…!」という気持ちを感じていることが多いもの。
逆に銅メダリストは、「あぁ…! 良かった…! あと少しでも下だったら、メダルすらもらえなかった…!」という気持ちになっていると考えられます。
いずれにしても、「あと少し良かったら」という思考をする銀メダリストと、「あと少し悪くなくて良かった」という思考をする銅メダリスト。
どちらの方が幸せかは、考えるまでもないでしょう。
実際の成績と、幸せは比例しないわけです。
これ、結構深い話だと思うのですが、いかがでしょうか。
◆ モテる人は、実は不幸?
たとえば、勉強ができる人と、できない人。
勉強ができる人は、第一志望として、高いレベルの学校を受けます。
しかしそれに受からず、第二志望の学校に入る人だっているでしょう。
逆に勉強ができない人は、「とにかくどこでも入れればいいや」と考えるため、一つでも引っかかれば、「あぁ、入れて良かった」と思います。
前者の学校の方が、明らかにレベルが高くても、幸福感は、おそらく後者の法が高いのではないでしょうか。
これ、「モテる人」「モテない人」でも同じです。
モテる人は、やはり同じく、モテる相手を狙います。
しかしその相手は競争率も高いため、「第二希望」の人とつきあうことだってあるでしょう。
もしくは誰かとつきあったあと、「もっといい人」が出てくることだってあるはず。
そのときに比較してしまって「一位ではないんだ」と感じてしまうこともあります。
逆にモテない人は、「自分とつきあってくれる人がいるなら、それだけで幸せ」と考えます。
単純に相手を比較すれば、前者の相手の方がレベルは高くても、同じく後者の人の方が、幸せを強く感じたりするわけです。
勉強ができる、モテる、というのは、必ずしもそれだけで幸せではないのです。
だから!モテなくてもいいんです!
………。
うん。
「いいから俺はモテたいんだ」と思ったらすみません。
◆ 何についても…?
これは人生全部でも同じ。
何かについて「秀でている」人ほど、その世界の奥深さ、さらに「上には上がいる」ということに、より気がつくものです。
そのため、「自分は一位ではない」ということを痛感し、だからこそ「銀メダルの不幸さ」を、より感じてしまうものです。
かえって初心者レベルの人ほど、「オレ、こんなことできたんだぜ!」ということで幸せに感じたりします。
意外にも、「できない人」の方が幸せなこともあるのです。
ただ、だからといって、「だから、できない方がいい」なんて結論づけるつもりはありません。
ただ、「あなたが不幸を感じているからといって、ダメなわけではない」ということを知っていただきたいのです。
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◆ 今回のまとめ。
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○ 実は銅メダルの人は、銀メダルの1.5倍幸せでした。
○ あなたが不幸なのは、銀メダルだからなのかもしれません。
◆ さいごに。
人間は、自分が「得られなかったもの」ばかりを気にしてしまうもの。
しかしそんなときは、こう考えてみてください。
あなたが今持っているものを、まったく手にしたことがない人だって、たくさんいるのです。
確かに金メダルではなかったかもしれません。
しかし今のあなたは、「銀メダル」なのかもしれないのです。
その幸せを忘れて、悲しむ必要はないんです。
ただ、あなたは忘れているだけ。
あなたが今、手にしているものは、確かに価値があるんです。
それを失ってから後悔しても、遅いんですよ。
(完)
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
今回の内容は、こちらを参考にいたしました。 レジ待ちの行列、進むのが早いのはどちらか―するどく見抜き、ストレスがなくなる心理術
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