オセロ必勝法 ~伝聞の魔力

あなたは、オセロの必勝法をご存じでしょうか。

今夜は、その秘訣から、絶対カドが立たない告白の技術をお教えします。
 

こんばんは。ゆうきゆうです。

今夜もメルマガセクシー心理学から、こんな話をお届けいたします。

 

さて、たいていのパソコンにはフリーのゲームがついていて、そのうち一つに、「リバーシ」というオセロゲームがあります。

最近、ちょっと時間があいたときに、ふとやってみたんですけど。

これ、すぐにネットで、同じく世界中のヒマな、もとい名プレイヤーたちと戦うことができるわけです。

さっそく、やってみました。

完膚無きほどに、負けました。

何回やっても、ほっとんど勝てません。

悔しいです。切ないです。

ここで僕は、「よし、もっと上達しよう」と思いました。

そしてネット上にある、コンピュータプログラムのオセロゲームで練習をしていました。
たとえば、↑にあるようなものです。(参照元…こちら

しかしこれ、異様に強いのです。

レベル0なら何とか勝てますが、レベル2などに設定すると、オニのように負けます。

そこまでプレイすると、レベル0は、弱いとかじゃなくて、「明らかにわざと手を抜くようにプログラムしてるんだな」という、当たり前の事実に気がついて、よりやる気がなくなりました。

これに、勝てる人間なんて、いるんだろうか。

………………。

………………………………………!!!

そうだ!

このプログラムに、戦ってもらえばいいんだ!

これなら、人間相手に勝てる!

僕は、ネット対戦のオセロを呼び出しました。

そして画面上に、同時にプログラムゲームのオセロも表示させます。

方法はシンプルです。

人間相手で、相手が先手を打ったら、それとまったく同じ手を、コンピュータ対戦の方で、自分が打ちます。

コンピュータが瞬時に手を返したら、まったく同じ手を、ネット対戦の方で、自分が打てばいいのです!

あとはそれの繰り返しです。

逆に自分が先手になったときは、まずコンピュータ対戦で後手を取って、コンピュータに先に打たせます。

それと同じ手を、人間相手で打てばいいのです。

こちらも、あとはまったく同じです。

すばらしい!

自分って天才なんじゃないか!?

当然ですが、ネット対戦をしている相手は、こっちの画面なんて見えるわけありませんから、それに気づきません。

完全犯罪です!

自分でも犯罪っぽいと認識してますが、それでもカンペキです!

言うまでもなく、無敗でした。

「そんな方法で勝って嬉しいの?」的なツッコミがあるかもしれませんが、
もちろん、嬉しかったです。

同時に、なんか相手に知られずにイタズラしてるみたいで、ちょっとドキドキした背徳感がありました。自分でも変態的だと思います。

ただ、そこから先。
50戦50勝くらいになった時点で、ちょっぴりだけ虚しさが襲いました。

え、これって、自分を介して、相手とコンピュータを対戦させてるだけじゃん、みたいな。
自分の存在意義ってなに、みたいな。

ていうか、気づくのが遅すぎると自分でも思います。

「インチキも実力のうち」と自己暗示をかけようとしましたが、かなりムリがありました。

ちなみにそれを行っている間に、一回だけ、途中で、置く場所を間違えてしまいました。

コンピュータ先生の指示とは違う場所に、人間相手で置いてしまったのです。

あーーーーーーーー!

と、打った瞬間、叫びました。

対戦相手は、それにたいして、打ち返してきます。

しかしすでにコンピュータと盤面が違うので、もうその助けは借りられません。

どうしよう。

どうすればいいんだ。

とりあえずこれは、「自分の力で勝て」という神の啓示なんじゃないか。

僕はそう思いながら、自分の力でやってみました。

もちろん、負けました。

「あぁ、ここからなら、人間サイドで勝てるんだ」と思って、放っておいたコンピュータ相手の盤面で再開してみたんですが、そちらでも負けました。

奇跡だと思いました。逆の意味で。

あらためて自分の存在意義に心から思いを馳せつつも、本題に参ります。

◆ オセロはコミュニケーションと同じ…?

さて、今夜のメインは、今の話にすごく関連します。

この「誰かの手を、そのままマネする」というもの。

実はコレ、コミュニケーションにおいて、何より重要なテクニックだったりします。

それこそが「発言をそのまま伝える」ということ。

たとえば、想像してください。

あなたの友達が、

「△△クンが、あなたのこと、バカだって言ってたよ」

と言ってきたらどう思いますか?

「えっ! そんな情報を教えてくれるなんて、この人のこと、大好き!」

と思いますでしょうか。

その答えは、間違いなくNOのはず。

ほぼ確実に、「そんなこと伝えてくるなんて、イヤなヤツ…!」と思うはずです。

いえ、もちろんハッキリこう認識せずとも、とにかくやり場のない怒りが湧き、無意識にそれを起こした原因の「友達」に、ネガティブな気持ちを抱くはずです。

本当にその「手」を打ったのは別人にも関わらず、目の前の人が打った「手」のように感じてしまうわけです。

◆ マイナスでも、プラスでも。

これは逆でも同じ。
同じく友達に、

「○○さんがね、あなたのこと、カッコいいって誉めてたよ」

と言われたらどうでしょう。

もちろんその○○さんにイイ気持ちは抱くでしょうが、それと同じくらい、教えてくれた相手に好意を感じるはずです。

プラスでもマイナスでも同じなのです。

誰かの発言をそのまま伝えた人は、そのまま、その発言の主と同じ感触を抱かれるのです。

もちろん「○○さん」という主体がなくても同じ。

「みんな、あなたのこと嫌ってるよ」
「最近、お前の評判悪いぜ」

と言われたら、伝えた相手にムカムカくるでしょう。

「あなた、実は影で結構モテてますよ」
「あなたのこと好きな人、周りにすごく多いんだよ」

と言われたら、伝えてくれた相手も大好きになるはずです。
少なくとも僕はそうです。
イコール自分への愛の告白だと思います。
暴走しすぎだと思いますが、あなたも少しだけそう思うのではないでしょうか。

◆ 誰かの言葉でも、伝えよう。

ですのであなたに、誰か好きな人がいたのなら、とにかく「誰かが、あなたのことを誉めている」と伝えてあげることです。

直接誉めるより、よっぽど言いやすく、伝わりやすいはずです。

これ、ウソでも構いません。
相手を喜ばせるウソは、決して悪いことではないのです。

たとえば合コンのあと。

目当ての相手にアプローチしたいのなら、とにかくその場にいた同性を使いましょう。

「実は帰ったあと、キミのことキレイってみんなで話してたんだ」
「あのあとで、あの場にいた○○ちゃんも、あなたのことイイって言ってたの」

このように言えば、相手も嬉しく感じるはず。

特に「○○ちゃん『も』」と言えば、無意識に「自分も思ってる」と伝えられて一石二鳥です。ぜひ。

またビジネスでも同じ。

「前の○○さんの仕事、社内でも大評判でした!」
「今度ぜひ○○さんとお仕事したいという人間、多いんですよ」

と言えば、相手も悪い気はしないはず。

特に相手の仕事のことをまったく分からなくても使えるところがポイントです。

「僕は○○さんの仕事、好きです!」と言うと、
「どんなところが?」と言われたときに困るので、それを避ける意味もあります。

ある意味卑怯ですが、覚えておくといいかもしれません。

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◆ 今回のまとめ。
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○ メッセンジャーは、メッセージの送り主と同じ気持ちを抱かれる。

○ だからこそ、誰かの悪口を、決して伝えてはダメ。

○ 逆に誰かの誉め言葉を、積極的に伝えてあげること。

こんな話があります。

ある男が、遠く離れた女に、一年間にわたって、毎日ラブレターを送っていました。

そして数年後、その女は、結婚することになりました。

相手は、郵便屋でした。

昔からよくある話ですが、これも今回の話を踏まえて考えてみると、また新たな意味を持つかもしれません。

もし誰かに、どうしても伝えたい思いがあるのなら、とにかく「目の前で、直接伝える」しかないのです。
伝聞だろうが何だろうが、構いません。

最終的に伝えるのがあなたなら、それでいいのです。

それがどんな結果になっても、一人でため込んだままより、ずっと後悔することはなくなるはずですよ。

(完)

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

 

ちなみにこの「自分は何もせずに、ウラで別の人同士を対戦させる」というのは、小説などでもよく出てくるシチュエーションだったりします。

たとえば、かのシドニィ・シェルダンの作品「明日があるなら」の中では、詐欺師である主人公が、チェスのチャンピオン二人と別室で同時に対戦し、今とまったく同じことを行いました。

また、かのゴルゴ13で有名な「さいとう・たかを」のマンガ「雲盗り暫平」では、同じく将棋の名人二人と別の場所で対戦をし、やはり名人同士を戦わせていた、というシーンがあります。

僕が人生でたまたま読んだ本、二冊でこうして出てくるということは、古来から有名なトリックなのかもしれません。

このトリックをバストで応用できないかと思ったのですが、これに関してだけはどうしてもムリでした。

加藤鷹の指示通りにバストに触れる、くらいしか思いつきませんでした。人として最悪です。
みなさま今後ともよろしくお願いいたします。