空気を読むと、成功しない。 ~バーデンの調査
あなたは、「ダンケ」という言葉の意味が、分かりますか?
意味、分からない。
55(27%)
意味、分かる。
102(51%)
ビッテ!
43(21%)
このアンケートに潜んだ、「ダンケ」の結末とは!?
こんばんは。ゆうきゆうです。
今夜もメルマガ「セクシー心理学」から、こんな話を。
僕、よく「ダンケ」という言葉を使うんです。
たとえば、
友人「ほら、これあげるよ」
ユウ「ダンケ」
とか。
女の子「かわりにノートとっておいたよ」
ユウ「あ、ダンケ~」
とか。
女の子「大好き」
ユウ「ダンケ!」
とか。
うん。まぁ。
すみません。ラストのシチュエーションはほぼ妄想です。
それになんかこうして書くと、単なるキザな変態にしか見えません。ギャア。
いずれにしても、こうして使い方を見て分かる方も多いかと思うんですが、
「ダンケ」は「ありがとう」の意味です。
ドイツ語です。
大学時代、第二外国語がドイツ語でした。
2年間、ドイツ語をみっちり勉強して、今、記憶に残ってる言葉が、唯一この「ダンケ」です。
自分でもムダな2年間だったと思います。
他には「イッヒ・レルネ・ドイチュ」(私はドイツ語を学んでいます)
という言葉も記憶には残っているんですが、ドイツ人の前でこれを使うと、
「あぁ、学んでるなら話しても大丈夫ね」とばかりに、恐ろしい勢いでドイツ語を話されました。もちろん理解できませんでした。
あのときの、
「お前、学んでるって言っただろ!?」
的な雰囲気は今も忘れられません。
ドイツ語分からなくても、それだけは分かった。
おかげで「イッヒ・レルネ(以下略)」は、危険な言葉として封印中です。
そして消去法で残ったのが、この「ダンケ」。
正式には
「ダンケ・シェン」(ありがとうございます)で、
「ダンケ」だけだと、ニュアンスとして「ありがとー!」という感じです。
返答は「ビッテ・シェン」(どういたしまして)になります。
言うまでもなく、そう返されたことはありません。
返されたら返されたで、たぶん戸惑うと思います。
自分で言っておきながら。
あまりに好きすぎて、学生時代は、
「丹下・紫円」(たんげ・しえん)というペンネームまで考えました。
ペンネームだけ考えて何も書いてないんですけども。
◆ この言葉、どうなんだろう。
それはそれとして、この「ダンケ」。
今まで、ごくごく普通に使っていました。
しかし最近、ふと思いました。
「え、これ、通じてなかったら、どうしよう」
通じてなかったら、すんごい悲劇です。
普通に会話している中で、突然に意味不明な言葉を発する人間。
たとえるなら、
ユウ「ほら、これ、やっておいたよ」
女の子「ムニャッイチョ!」
みたいなものです。
意味不明すぎです。
もうどうしていいか、リアクション取れない。
一瞬「それはそれで萌えるかも」と思った自分が切ないですが。
◆ ダコな女。
実際に思い返してみれば。
一度、パリに旅行をしたとき、そこのユースホステルで知り合った日本人女性が、「ダコ」と言っていました。
誰かと会話する際に、
「ダコ」
「あぁ、ダコダコー」
と連発するのです。
すんごく目をキラキラさせながら。
聞いてみると、フランス語で「分かった」という意味らしいです。
聞くまでは、ものすごいタコフェチなのかと思いました。
マニアックな。
◆ チュースな女。
また、ドイツに行った際、同じユースにいた日本人女性が、
「チュース!」
と連発していました。
え、キス!?
チューして、みたいな!?
と思ったのですが、これも調べてみると、
「またね!」
という意味らしいです。
心から、ドイツ語は「ダンケ」しか分からない自分です。
ちなみにその女性との「また」は、いまだにありません。
◆ アンケートの結果は。
さて、この「ダコ」や「チュース」のように、「ダンケ」も異質すぎる言葉だったらどうしよう。
特にダコやチュースは現地で使われてただけでしたが、「ダンケ」を使っているのはイン・ザ・日本です。完全なアウェイです。
変態度、さらにアップしているかもしれません。
ですので不安になって、ミクシィの「セクシー心理学コミュニティ」でアンケートを取得してみました。
200人中55人の方が「意味が分からない」となりました。
約1/4です。
(セクシーはさておき)心理学に興味のある方は、一般の方よりも知的好奇心は強いでしょうから、一般人の平均値は、さらに下がっている可能性も大です。
すなわち、1/4どころか、さらに多くの方にとって、僕は
「突然に意味不明な言葉を発する変態」
ということになることが分かりました。
特に「ダンケ=ありがとう」なわけですから、僕が喜ぶだろうことをした直後に聞くことになります。
「感謝されるだろうなー」というときに、突然の奇声。
この落差、かなりのものだと思います。
あぁ。
少なくとも、僕の失恋の1/4以上は、そのせいです。絶対。
◆ そこに、奇跡が。
しかし!
アメリカの心理学者であるバーデン博士の調査によると、
「他人の目を気にする人間ほど、他人の思い通りにあしらわれてしまう傾向がある」
ということが分かったそうです。
「みんなにどう見られているだろう」
「場の雰囲気を乱していないか…」
ということを気にしすぎる人間は、よくても「礼儀正しいサブリーダー」で、「トップ」にはなれない、というわけです。
最近よく「空気が読める」「読めない」という言葉を聞きますが、「空気を読みすぎる」というのは、実はあまり良くないのです。
実際に世の中の「成功者」を見てみると、確かにそんなに空気を読む力がある人ばかりには思えません。
たとえば歴史上の人物を見ても、
「ピラミッド作ろうと思うんだけど、どうかなー…?」
「えー、石おもーい。何考えてんの?」
「…あ、じゃあ、やめよっか…」
「今川義元が攻めてきたから、討って出ようと思うんだけど」
「はぁ!? あっちの方が多いんだから、死ぬって絶対! ダメだよ! 空気読めよ!」
「………あ、うん。じゃあ、やめる………」
こんなことを繰り返していたら、明らかに失敗します。
また、「三国志」の中でも、もっとも頭が良く、もっとも空気を読む力があったのは、かの「諸葛亮孔明」です。
しかし仕えていた劉備の死んだ後、彼が国の実権を握った直後に、国は滅びてしまいました。
時に空気を読まず、あえて「オレはこれでいい!」と突き進む力こそが、成功の原動力であり、魅力の源になるのかもしれません。
おお!
そう考えると、「ダンケ」、アリなのかもしれません。
通じようが通じなかろうが、自分はこの道を行く!
これが自分だ!
そんな気持ちを持ちながら進んでいくことが、何より大切だったのです!
どれだけ参考になるか分かりませんが、あなたの日々に少しでもヒントになれば幸いです。
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◆ 今回のまとめ。
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○ 他人の目を意識することは確かに大切なんですが、気にしすぎると、成功者にはなれないかもしれません。
○ 時にはあえて気にせず、自分の道を突き進むことが大切です。
○ だからみんな、「ダンケ」流行させてください。
○ でも「流行させれば恥ずかしくない」とか思ってる時点で、自分の道を進み切れてない気がします。
というわけで、いかがでしたでしょうか。
周りの空気を読むことも大切ですが、ずっとそれだけでは、成功できません。
たまには、あなたの大好きなことに関しては、
「みんなにどう思われたっていい! 私はこれが好きなんだ! だからこの道を突き進む!」
という気持ちで進んでもいいかもしれません。
ここまで読んでくださって、本当にダンケでございました。
(完)
違和感を抱いたら負けだと思ってます。
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