なまはげの心理学。
最近、こんなニュースがありました。
なまはげ「正しい暴れ方」 若者激減、ルール伝授難しく
何をもって「正しい暴れ方」なのか。
暴れてる時点で正しくないんじゃないか、と思ったわけですが。
このニュースには、さらに続きがありました。
こんばんは。ゆうきゆうです。
さて、というわけで、
なまはげ「正しい暴れ方」 若者激減、ルール伝授難しく
このニュース、色々と面白かったです。
みなさまもご存じかと思うのですが、最近、秋田で「なまはげ」が、女湯に入って、女性に触ったという事件がありました。
このニュースによると、「洗い場」だそうです。
いったいどこまで侵入しているのか。
ではこのなまはげ、どうしてこんなことをしてしまったのでしょうか?
いや、「変態だから」で片付けるのは簡単なんですが、ちょっとだけ考えてみましょう。
実は心理学では「仮面効果」 というものがあります。
実際に、「ある人に電気ショックを与えてください」と被験者に頼んだ実験があります。
その際、
A「仮面をつけ、かつ匿名で参加した場合」
B「顔と名前を出して参加した場合」
の2パターンで実験すると、明らかにAの方が、電気ショックの量が多くなったのです。
人間は、「誰だか分からない」状態にすると、理性のカバーがゆるみ、本能的なものや攻撃的な面が、
強く出てしまう…というわけです。
実際になまはげの中に入ると、まぁ、もちろん匿名になります。
誰だか分かりません。
そして場所は旅館。
なんだかその、やってしまった人の気持ちが、少しだけイメージできる気がします。
この人「酔ってしまった」とか言ってますが、たぶん酔ってなかったと思います。確信犯です。どっちの意味でも。
………。
いやでも、だからといって、そんな。
仮面効果が、そんなに強いとは思えません。
そう思いながら、さきほどのニュースを見ていると、こんな表記もありました。
ただセクハラまがいの行為は昔からあったそうだ。
市内の女性に聞くと「おしりを触られた」といった話は数知れない。
仮面効果、強すぎ。
なんだか、仮面効果だけのせいにしていいんだろうか。
そんな不安がふと頭をよぎりました。
もう、昔から。
それだけやっても「セクハラまがい」という表現で済んでいるのが個人的に衝撃でした。
他にも、こんな部分が。
事件を受けて、男鹿市幹部と町内会長らは1月末、なまはげのあり方について協議した。
「若かった頃、旅館の客の女子学生に触っても、文句を言われなかった」
「少しぐらい触っても許された昔とは時代が違う」。率直な意見を交わした。
率直すぎると思いました。
さらにこんな部分も。
「行事の性質上、なまはげがお客様の体に触れる場合があります」。
あらかじめ書面で宿泊客や見物人たちにそう告知するのだという。
この注意書きにどれだけの意味があるのか。
かえって逆効果な気がします。
でも、そんな秋田が大好きです。
………。
この話の流れで言うのが恐縮なんですが。
僕は今、秋田に来ています。
なまはげとは1ミリも関係ないです。たぶん。
みなさま今後ともよろしくお願いいたします。
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