マンガで分かる精神科とカウンセリング 第三回「意外な人」

 精神科マンガ、第三回! 物語は新展開を。


マンガで分かる精神科とカウンセリング 第三回「意外な人」

【精神科マメ解説】

精神科のドクターは、結構不思議な人が多いです。

自分が医学生のころに言われたのは、
「人間は、自分が無意識にコンプレックスを抱いてる科に行く」
というもの。

肝臓が弱い人は肝胆膵方面。
子供のころに病気をしたことがある人は小児科。
アトピーがある人が皮膚科。
性に関する興味が強い人が泌尿器科などなど。

そういう意味では、精神科に進んでいるドクターは、もしかして多かれ少なかれ…

うん。これ以上は言いません。

なんか微妙に自分たちの首締めてます。
(慣用句です。文字通りの意味ではありません。そこまでは行ってません)

とはいえ、もちろん「病気」というわけではなく、「ちょっと不思議な個性がある」という程度です。
収集癖、強いこだわり、ちょっと通常とは違った発想などなど。

でも当然ですが、診療において異常を来すレベルの人はいませんのでご安心ください。フォローした。

とはいえ精神科において、大切なのは「共感」です。

患者さんの訴えにたいして、多かれ少なかれ、自分自身感じるものがあれば、診療はよりうまく進むこともあります。

「眠れないの? まぁ、僕はそういう経験まったくないんだけど、このクスリ飲めば効くんじゃない?」

というのでは、患者さんも不安になります。

たとえ本人に不眠の経験がなくても、

「そうですか…。不眠って、つらいですよね…」

と言えば、相手も「理解してもらえている」という気持ちになり、安心するはずです。
そういう意味では、「同じ要素を持っている」というのは、メリットにもなりえるわけです。

まぁ、程度にもよりますけども。

ツ?

それはそれとして、クリスマスのこの時間にこれを見ているあなたと、
これを書いているソウさんと湯島・さと先生と僕にカンパイ。

◆ 第三回…原案・企画  ゆうきゆう 湯島仁 Dr.さと

◆ 作画 ソウさん⇒ http://sosoh.fc2web.com/

というわけでまったり連載しております。
この物語はフィクションです。
実在の建造物・人物・団体などには一切の関係はありません。今回は特に。
またここでの内容は、いつでもすべての状況でも当てはまるわけではありません。
すべてを信じず、参考程度にお考え下さい。自分で言った。

コンセプトは「マンガで読むやさしい精神科談義」です。
普通に生活をしていたらなかなか接しない「精神科」を、ソフトな面からとらえてみようと思ってます。
どうかやさしく生温かな目で見ていただければ幸いです。

参照文献
精神医学ハンドブック(山下 格):2007年
こんなとき私はどうしてきたか (中井久夫) 2007年ツ?
精神・心理症状学ハンドブック(北村俊則) 1997年他

■ マンガで分かる精神科とカウンセリング シリーズはこちら。