もっと、もっと、熱く生きてください。
あなたは、この広告が何か、分かりますでしょうか。
こんばんは。ゆうきゆうです。
最近、電車に乗っていたら、こんな広告がありました。
「憧れのモーターショーで、目を輝かせた若者たちが、
これからの高齢者です。」
「もっと、もっと、熱く生きてください。」
おお!
なんだかドラマチックな広告です!
何の広告なんだろうと思って、よく見てみました。
「くらしの友 儀典センター」
葬儀社の広告でした。
ものすごい矛盾を感じました。
上げておいて、落とす。
そんな気分になってきます。
しかし葬儀社って、本当に広告の際に、ジレンマを抱えると思うんです。
「ぜひうちをご利用下さい(=死んでください)」なんて間違っても言えませんし。
これは病院でも同じで、「またお越し下さい」とは言えません。
ある意味、相手の不幸を願うわけで、広告自体ができません。
そのため、「とにかく相手の印象に心地いい形で残り、何かあった際には思い出してもらう」
という手法が、もっとも使われるのではないでしょうか。
ちなみにこれを「好意の返報性」と言います。
だからこそ、この広告も、「もっと熱く生きてください!」と高齢者に向けてアピールし、
そしてその高齢者が嬉しく感じ、何かあったときに「あぁ、そういえばあそこにしよう」と
思ってもらう…という手法なのかもしれません。
………。
ただ、その本人が何かあったときは、間違っても思い出せないわけですが。
そう考えてみると、同じくやはり「家族(配偶者や子供)」向けのアピールなのかもしれません。
ちなみにこのことを、病理医であるアスカ先生に話したところ、彼女はこう言いました。
アスカ「そっかぁ。でもその広告、そこまでのことを考えてないかもよ」
ユウ「え? どういうことですか?」
アスカ「というか、熱く生きてほしいって、本音なんじゃない?」
ユウ「は?」
アスカ「高齢者が熱く生きすぎると、
脳溢血や心臓発作の危険性が跳ね上がるから」
そういう意図ではないと思います。
心から切なくなりつつも、適度な熱さで生きようと誓った僕でした。
みなさま今後ともよろしくお願いいたします。
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