20人とのお見合い戦略

【問題】 あなたは今から、20人の異性と順番にお見合いします。

ここでルールがあります。

1 結婚を申し込んだとき、相手から断られることはないものとする。
2 結婚を申し込めるのは、一度だけ。
3 一度断った相手とは、二度と会えない。

さてここであなたは、できる限りベストな異性と結婚したいと思いました。
こんなとき、あなたなら、どうしますか?
 

あらためましてこんばんは。ゆうきゆうです。

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そして今夜のセクシー心理学は、こんな話をお届けします。

◆ 20人とのお見合い。

すごく昔、こんな数学問題を知りました。

いまだに記憶に残っている話ですので、よろしければ、聞いてください。

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【問題】 あなたは今から、20人の異性と順番にお見合いします。

ここでルールがあります。

1 結婚を申し込んだとき、相手から断られることはないものとする。
2 結婚を申し込めるのは、一度だけ。
3 一度断った相手とは、二度と会えない。

さてここであなたは、できる限りベストな異性と結婚したいと思いました。
こんなとき、あなたなら、どうしますか?
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………。

まぁ、何て言うか、人生の縮図みたいな問題なんですけど。

一度別れた相手とは、二度と会えない。

「やっぱりあの人にしておけば…」

と思っても、後の祭りです。
結構ディープな話です。

まぁ、人生的に、

1 結婚を申し込んだとき、相手から断られることはないものとする。

っていうルールがそもそもありえないんですけども。

ここで「はいはいモテる人の悩みかよ」とか思わず、考えてみましょう。

モテなくても、その範囲内で、「どの異性と結婚するか、つきあうか」というのは重要な問題だと思います。

いずれにしても、これらの前提の上でベストな異性をどう見つけていくか…という問題だとお考えください。

まぁ、普通に考えて。

この前提でしたら、最初の一人目と結婚するかというと、それは悩みますよね。一応、次の人も見て、比べたいと思うはずです。

しかしまぁ、あまりに見比べすぎると、選択肢がどんどん減っていってしまいます。それはそれで悲惨です。

ここで。
実はこの「答え」なるものが存在するのです。

数学には「ダイナミックプログラミング」という分野がありまして。
いや、説明しろと言われたらできないんですけども。

高校数学で学ぶ「期待値」という考え方をはるか応用する話なのですが、それによってこんな答えが出るそうです。


【模範戦略】

<1> 最初の5人は、どんな異性であろうと断る。
<2> 6~10人目の相手が、それまでの「1位」なら、その人と結婚する。
<3> 11~13人目の相手が、それまでの「1位か2位」なら、結婚する。
<4> 14~15人目の相手が、それまでの「3位以内」なら、結婚する。
<5> 16人目が、それまでの「4位以内」なら、結婚する。
<6> 17人目が、それまでの「5位以内」なら、結婚する。
<7> 18人目が、それまでの「7位以内」なら、結婚する。
<8> 19人目が、それまでの「10位以内」なら、結婚する。
<9> 20人目まで結婚しなかったら、20人目と結婚する(しかない)。

この方法のスゴいところは、この方法を使えば、「平均して」3位以内の人と結婚できることだそうです。

まぁ、「平均して」というところがポイントです。
言うまでもなく、最初のスルーした5人に、上位3人が入っちゃう可能性もあるんですが。

とはいえ、だいたいは均等に散るわけですから、この方法さえとれば、だいたいは3位以内の相手と結婚できるよ、というわけです。

まぁ、ざっと見てみると、<4>のあたりから、少しずつ「妥協」が始まっているのが分かります。

これを簡単にまとめるなら、

「最初の1/4(1~5人目)は、様子見でいい」
「1/4~1/2チョイ(6~13人目)くらいまでは、1位が出たら結婚しておけ」
「3/4くらいを過ぎたら(14人目以降)、3位くらいでも妥協するのが正解」

ということになります。

たとえばあなたが男性だとしましょう。
で、「20歳から40歳までに結婚したい」と思ったとします。

このとき、この考えで行くなら、

「20~25歳までは結婚せず、とにかく色々な人と恋愛する」
「26~30歳くらいまでの相手が、今までの『1位』なら、結婚する」
「31歳~33歳までの相手が、『1~2位』なら、結婚する」
「34歳以降は、3位や4位などであっても結婚する」

となるわけです。

結構ナマナマしい話になってきましたね。

まぁ、ここですごく重要なんですが、普通に考えたら、「均等分布」はしません。
どう分布するかはあえて言わないんですが、多少「早め」に決断してもいいのかな、とは思ったりします。

とはいえ、はい。

別にそんな、冷たく厳しい話をしたかったわけではありません。

すごく予想できるんですが、
「だからあのときに決めておけば…!」
という気持ちが生じたとしても、とりあえずはフタをしてください。

そういうコトを伝えたかったのではありません。

これはただの「確率」の話です。

僕が一番言いたいのは、

「全体の半分まで行ったところで、今までの『1位』が来たら、それに決めてしまえ!」

という発想です。

これって、結構アリなのかな、と思います。

◆ 半分までに。

たとえばあなたが、将来、どんな道につくべきか迷ったとします。
就職したとしても、「やっぱりこの道の方がいいのでは…」と考えることだってあるでしょう。

こんなときは、「期限」を決めること。

たとえば「あと5年で、自分の道を決めたい」と思ったとします。

そのときは、

「その半分の2年半のあいだに、『これは今まで考えた道の中でベスト』というものに出会ったのなら、それに決める」

方がいいということになります。

半分を過ぎたのにも関わらず、

「もっといいものが…。さらに素敵な夢が…」

なんて思っていると、あとは結局たいしたものにも出会えず、ダラダラと人生を過ごしていくことになります。
そういう人は多いので気をつけましょう。

これはもちろん、あらためて恋愛でもたとえられます。

今、「結婚したい!」と思うのなら、やはり「期限」を決めること。

「あと10年で結婚したい!」と思うのなら、やはり「その半分の5年で、ベストだと思った相手が出たのなら、その人に決めてしまう」

方がいいことになります。

◆ 後悔しなくても…。

逆にあなたが、すでに結婚していたり、すでに何かの仕事などについていたとします。

だったらそれは「早すぎた」なんて思う必要はないのです。

もちろん「最初に出会ったのがその人」ならともかく、ある程度、それこそ選択できる期間のうち半分近くまで見た上で決めたのなら、「それが最高の戦略だった」のです。

そのあとに、もっといい相手や、もっといい仕事が出てきたかも…!?

なんて思う必要はありません。

◆ 進めることが。

何よりも大切なのは、「すでに始めてしまった今を進めていく」こと。

4位が3位、3位が2位、2位が1位に変わったとしても、たいした差なんてないんです。

それより、今の相手、今の仕事で「築き上げていく」ことが、ずっと重要なんです。

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◆ 今回のまとめ。
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○ 結婚でも将来でも、とにかく今から「期限」を決めること。

○ その期限のうち、「半分」を過ぎた時点で『ベスト』と思ったら、迷わずそれに決めてしまうこと。

○ それ以上、決めずにダラダラするのは時間のムダ。

○ 逆にあなたがすでに「決めている」なら、その道を進むべき。

というわけで、いかがでしたでしょうか。

僕は常に思います。

「本当は、何も失敗なんてしていなかった」

ということに気がつかないまま日々を過ごし、死んでしまうことこそが、人間
の最大の失敗なのです。

あなたが選んだのなら、それは「正解」なのです。

だからもう、迷わないでください。
それよりもずっと大切なのは、今の道を進んでいくことだけなんですよ。

(完)
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
ちなみに今回の内容は、この書籍も参考にさせていただきました。

秋山 仁
ベストセラーズ
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