命と性のゲーム「俺の屍を越えてゆけ」前編。

あなたは「俺の屍を越えてゆけ」というゲームをご存じでしょうか。

今回の内容は、微妙にオトナ表現を含みます。画像も多いです。すみません。

こんばんは。ゆうきゆうです。

というわけで、ゲーム「俺の屍を越えてゆけ」。

今から8年前、1999年にプレイステーションで発売されたソフトです。
個人的に、大好きです。

自分のプレイした中で、記憶に残るゲームベスト3に確実に入ります。

このゲームにはさまざまな魅力があるんですが、そのうち大きな一つが「病気」。

なんていうか、作った人 キャラクタ一人一人、そして演出一つ一つが、妙に病んでいます。

これがどんなにステキなゲームか、まずはスタートのシーンからご覧下さい。

まず主人公の両親が、ある魔物を退治しにいくところから始まります。

二人は次々に敵を倒し、ついに大ボスのところまでたどりつきます。

しかしその魔物は若い女に化けることで、父親を殺してしまいます。

さらに残った母親にたいして、こう言います。

「おまえは生まれたばかりの子供を京に置いて来てるんだろ?」

「その子はこんなふうに泣かなかったかい?」

そう。

魔物は瞬時に、子供を人質として取ってしまうのです。

ここまでは、まぁ、よくある(?)流れかもしれません。

しかし、ここからが普通のゲームと違うところ。

思わず降参する母親に、魔物は、こう言います。

「違うなあ、おまえの口から聞きたいのは…」

「私を好きにしてくださいませ、だよォ」

生々しいセリフを要求する魔物。

このゲーム、別に「18歳未満禁止」とかではありません。
しかし何て言うか、セリフの一つ一つがムダにセクシーです。

もっと健康的に、

「子供が人質だ! 降参しろ!」

とかの言い方もあったと思うんですが、あえてこのセリフを選ぶのがこのゲームです。

母親はためらいますが、子供にはかえられません。

「どうか好きにしてください… だから子供を…」

すると、魔物はこう言います。

「もう1回、頼むゼ」

なんて羞恥プレイ。

一度でいいだろ、というツッコミは無粋です。

「ど、どうか…好きにしてください」

さらに魔物は言います。

「もう1回」

しつこいです。

「どうか…好きにしてください」

まさか。

そう思っていると、魔物は言います。

「もーう1回だあ!!」

 

まだ言わせるのかよ!

期待を裏切りません。

「あたしを… 好きにして…」

母親がそう言うと、今度こそ魔物は満足したようです。

しかしもちろん、セクシー的な展開にはなりません。そのへんは残念、いえ安心。

ただ母親は魔物に封じ込められてしまいます。

そして子供は、

ある重大な呪いをかけられてしまいます。

これが、このゲームの導入部分。

あとは一応はノーマルなRPGが始まります。

しかしそれにつけても、セリフや演出の一つ一つが普通のゲームと違います。

このゲーム、さまざまな「中ボス」が登場するんですが。

みな、それぞれに病んでます。

たとえばあるボス。

登場した瞬間、人生相談が開始します。

「どうしてあたしの人生っていつもこうなんだろ?」

いやそんな、込み入った会話、突然聞かされても。

この魔物の名前は「九尾(くび)吊りお紺」。

亭主に浮気をされ、逃げられ、人生に疲れた女が、首つり自殺をして化けたという設定です。重いです。

彼女の一人語りは続きます。

「亭主が嫌いだ!あの女が嫌いだ!世ン中が嫌いだ!人間が嫌いだ!」

「コーン! コーーン! 弱虫のあたしがイッチ番嫌いだあ!」

極端なマイナスに突如として走り、自分に怒りを向け、果ては自殺までしてしまうというメンタリティ。

ボスキャラ一人一人が微妙に病んでます。

「みんなが憎い! お前らも殺してやる!」

とかのシンプルなセリフは間違っても登場しません。

他にも、


「だから子供たちを返して! 私の子供を返して! 返してよ! 返してよォォ!!」

子供を人質に取られ、見せ物にされた天女。

不老不死になるとされて、人間に体を食い尽くされ、そのため人間を恨む人魚など、
敵キャラ一人一人に、生々しいエピソードがてんこ盛りです。

このセリフはムダにセクシーでした。

ちなみにこの敵キャラ、本当の姿はこんな形です。

エグいです。

さらにも、

「まッ、自分の子供を10人も産んだ女房でも、心の底のよどみの色までは亭主にゃ見せねぇだろうけどよ」

敵キャラ一人一人から、いちいち生々しいセリフが炸裂。

特にそういうセリフに限って、ゲーム進行とはあまり関係なかったりします。

子供もプレイしていいゲームなのか非常に疑問です。

特に最後のシーンも圧巻。

ゲームを進めに進め、苦労して、最初の母親の封印を解くと、ついにボスが登場です。

(ここからほんの少しだけラスボスのネタバレが含まれます。
ゲームを楽しむ上で変化は
1999年からゲームをいまだクリアしてない、超じっくり派の方はご注意下さい)

母親の足の間から現れて、

飛び込みます!

「あッ…」

そしてお腹の中で膨れると、

プクーっと。

………。

うん。

え、今きみ、どこから入ったの?

全国の子供たちが、そんなツッコミを抱きそうです。

さらに母親を乗っ取った魔物は、こう言います。

「ボクを殺せば、この女も一緒にお陀仏だわよン」

さらに彼は言います。

「弱点はここだわよ サッ遠慮なくグチャグチャにして?ン」

セリフの一つ一つが、ムダにエグいです。

もっとシンプルに、

「この女が人質だ! 俺を攻撃できるかな?」

とかの健康的な言い方がたくさんあったと思うんですが、それでもあえて、
こういう言い方をするのがこのゲームです。

作った方 このボスキャラ、ものすごい欲求不満を抱えているんじゃないかと思います。

そしてだからこそ、ドラマ展開から目が離せません。(別の意味でも)

しかし。

このゲームのメインに激しさに比べたら、こんなのは些細なレベルに過ぎません。

実は物語の冒頭で、主人公がかけられたのは、

「生まれてから1~2年で死んでしまう呪い」。

これによって子供は1~2年で成長し、大人になり、そのまま死んでしまうことが運命づけられます。
たとえ子供ができたとしても、それは代々遺伝します。

さらに!

「人間同士で子供を成すことができない」

という呪いまでかけられてしまいました。

もうまさに、絶体絶命です。

個人的に僕もその呪いをかけられかけてるんじゃないかと思うんですが、それはまた別のお話です。

では主人公は、どのようにして子孫を残すのでしょうか!?
そしていかにして敵を倒していくのでしょうか!?

そう。答えは、一つしかありません。

さらに激しくかつセクシーな答えは後編をお待ち下さい。

俺の屍を越えてゆけ PS one Books

posted with amazlet on 07.12.28

ソニー・コンピュータエンタテインメント (2004/10/28)
売り上げランキング: 765

おすすめ度の平均: 4.0

4 新しい
3 異色の中にもドラマあり!のゲーム
4 歯ごたえがあります


コメント

  1. バラバラ より:

    え!後半につづくって・・・

    え?気になって掃除もお節作りもできな?い
    真綿で首を絞められたきぶぅ?ん

    しかし突っ込みどころ満載なゲームですねぇ。
    類友かって思いました。

  2. michelle より:

    あー、私もこのゲーム、大好きでしたよ縲懊?怐I
    忘れてましたけど、思い出しました!
    後半気になります!

  3. 匿名 より:

    一瞬「俺の屁を越えてゆけ」に見えました・・・

  4. Gushi より:

    FFXI 鬼忍withマートキャップの話題(装備、メリポ、rep)を中心に紹介しています。
    その他に、各種コンテンツや青魔道士、侍の話題など。

  5. 匿名 より:

    自分は俺の尻を超えてゆけに見えました

  6. ダーツ より:

    なんか昼ドラのホラーバージョンみたいに見えます

  7. あゆみ より:

    ゲーム作っているひとって、
    病んでいるんでしょうか?
    薄暗い小さな部屋の片隅で
    納期に追われていたりするのかな???

  8.  はっとり より:

     このゲーム、私もハマリましたね?
     しかし、いくら発売されて何年も経ってるからと言ってこのシーンのネタバレはまずいような……

  9. くろ より:

    俺屍大好きでした!名作です!
    この前久々に再プレイしたのでシーンが鮮やかによみがえりましたw
    子供心に色んな意味で強く焼きついたゲームですよほんと。
    後編が楽しみにしてます♪

  10. KAKERU より:

    後半があるんですか……
    でも、妙に病んだゲームですね。
    どんなことがあって、作ったんでしょうね?

  11. ちこくおう より:

    TVCMも結構衝撃的…と言うか病んでる内容だったような…。
    未プレイなんで後半がかなり気になりますよ!!

  12. ryona より:

    懐かしいゲームですね?。薙刀士ばっか使ってました。
    当時はピュアなおこさまだったので、先生の言うような疑問も持たずプレイしてたと思います。

    更に今、ピュアって打とうとしたのがプアになってて慌てて消しました。
    プアなおこさま。

  13. なき より:

    俺の屍を超えていけ!私も当時プレイしていました。高校生の私にはOPのムービーは妙にどきどきしながらやっていたものです(笑)
    似た感じでリンダキューブってゲームもありましたね。あの頃はゲームの倫理感(?)や規制が入る前でしたからでしょうか。後半も楽しみにしています。

  14. N.S より:

    なんだか読んでいて切なくなり、製作者の幸せを祈らずにいられなくなりました。後半も期待しています。

    追記:このサイトはリンクフリーなのでしょうか?

  15. 匿名 より:

    このラスボスはあまりに有名

  16. 匿名 より:

    俺屍ですか!
    同じ製作者さんが作った
    リンダキューブというゲームも色々と
    過激かつ生々しいゲームですよ?。

  17. せの。 より:

    言葉だけはよく聞きますよね、『俺の屍を越えてゆけ』とか、希望を託してるのか、卑屈なのか大丈夫なのかという。

    昔ラジオでこんな企画がありました。
    「赤信号、青信号、黄信号。それぞれに意味はありますが、ではもし黒信号があったら?」
    その答えにありました、「俺の屍を越えてゆけ」でした。
    しばらく信号で吹きそうです。

  18. みに より:

    塀の変換ミス?「俺の屁」…「塀=壁?」とか寝ぼけてました。

    このゲームはやったことないですが、非常に興味深い…

  19. 坊主 より:

    俺屍よりもリンダキューブのがエグイですよ。
    「死体は探すより作るほうが簡単なのサ」とか、「生娘の匂いだ!サチコでどうだ?サチコでどうだ?」とか、素敵過ぎます。
    PSとかの三角マークはこのゲームの為に作られたそうです。
    このCMの最初に出てくるマークのことです
    http://www.youtube.com/watch?v=gX8ZQ19bDkA

  20. なの より:

    そういえば私『1999年からゲームをいまだクリアしてない、超じっくり派』だったんですが、つい最後まで読んでしまいました。切なくなりました。

    にしても、なぜ最後オカマ言葉なのか気になります。

  21. ? より:

    このゲーム、家族のいるリビングでやってて気まずかったこと・・・。ゲームの説明するの、言いにくかったこと・・・・を思い出しました;

  22. バーンとォ! より:

    懐かしい!
    懐かしすぎる俺屍!!

    当時は思いませんでしたがかなりアレな台詞のオンパレードですね…

    個人的には同じ会社の「ガンパレードマーチ」についても語って欲しいです。

  23. ゲゲゲのゲーマー より:

    懐かしいですね?

    武器が8系統あってね?。
    師匠(あえてこう書きますが)に教えてもらった系統しか扱えないんですよね。
    8系統すべて育成しようとすると後半伸び悩んじゃうんですよね。
    攻略がつらくなるw

    最近またやりたいと思ってたから
    かっちゃおうかなwww

  24. karuo より:

    おれしか(俺屍)は大好きな
    ゲームでした!はまりますよね。

    下手すぎて&根気もなくラスト
    までいきませんでした。
    後半楽しみですっ!

  25. ザクマリーナ より:

    俺屍、今でもベッドの横に飾ってあるw

    気に入っていたキャラが寿命で死んでしまうのが、すごく心にダメージを及ぼすゲームでしたな・・・

    同製作会社のゲームは、全部、こんな感じのディープな設定で作られていましたね^^;
    なんでも、平行世界で作品全部が繋がっているのだそうでw

  26. マーチのコアラ より:

    魔物や神様たちの微妙な病みっぷりがたまりませんね☆
    こんなものすごいゲームが存在していたとは・・!!

  27. とも より:

    ゆうき先生、俺屍好きなんですね。
    ところで、俺屍の登場人物が病んでるのには
    なんと、心理系の元ネタがあるそうですよ。

    俺屍、リンダキューブ、ネクストキング
    ガンパレードマーチ等の作者の
    ゲームデザイナー桝田さんは
    登場人物の性格を考える時は、
    精神疾患や人格障害の専門書に載っている
    症例を参考にすると
    ネクストキングのファンブックで書いてました。

    精神疾患も人格障害も
    普通の人でも持ちうる感じ方や考え方や癖が
    病的に極端になったものだからだそうです。

  28. Tweets that mention 命と性のゲーム「俺の屍を越えてゆけ」前編。 | 〓 心理学ステーション 〓 世界一セクシーに心理学を学べるサイト -- Topsy.com より:

    […] This post was mentioned on Twitter by レヴェラP. レヴェラP said: あった、精神化の人の俺屍レビュー http://bit.ly/bJjfA2 […]

  29. 匿名 より:

    昼子は腹黒
    あとお輪(初代当主母)もそうか
    昼子の計画知ってて協力してたわけだし
    PSP版のイラストコンテストでお輪と源太と初代当主(赤ん坊)の絵があったんだけど
    お輪の顔笑ってなかった上に製作者の意味深なコメントがね

  30. ナイトセイバー より:

    人気声優が大御所声優が声を担当していましたが、確かにセリフや表現がしつこかったですね。クリアしたあとも、解明されないままだった謎も多く、自分で考える必要がありました。「反魂の儀」という、討伐時の事故で子供が親より先に死んだ場合、ランダムながら親の命と引き換えに子を生き返らせることが出来るというコマンドが印象に残っています。そして生き返った時は肌や髪、目の色が変わりました。
    非常に人気があったらしく、発売から何年か中古価格もずっと高かったですね。当時は学生だったので買えたのは発売から1年後でした。
    リメイクやパート2(続編はない)も作られていますし、純和風のグラフィックも美しく、またやりこみたくなるゲームでした。