マンガで分かる精神科とカウンセリング 第一回「病院の場所」


ついに新企画!
マンガで精神科とカウンセリングについて知る企画です。

マンガで分かる精神科とカウンセリング 第一回「病院の場所」

精神科1?1

精神科1?2

【精神科マメ解説】

入院施設のある精神病院が、街中の一等地や、主要駅から徒歩数分の距離にあることはまれです。

多くの精神病院は、都心から遠くに離れた駅から、さらにバスやタクシーなどで移動する距離にあります。

この理由はいくつかあります。

まず一つは、周囲の住民の感情。
やはり、密集した住宅街や、幼稚園・小学校やオフィス街の目の前に精神病院があると、
少しだけ不安になってしまう人も多いものです。

また、一等地にあることの必要のなさ。

精神病院に来院する場合、やはりそれなりの必然性があることが多いので、
「便利な立地にないのね。じゃあ、面倒だからやめましょう」
ということはあまりありません。
一等地に建っている必然性はないわけです。

また一等地でないほど地価も安いため、広い病院も建てられ、「静養」という意味では有利になります。

また「刺激の少なさ」というもの大きな理由の一つ。

精神科は、患者さんにゆっくりと休んでもらう施設でもあります。
そのため都会や繁華街などが近くにあると、患者さんにとって刺激が強くなります。

周りは自然に囲まれている方が、気持ちも安らぎやすい。

これが何より一番の理由かもしれません。

とはいえ、メンタルクリニックは別。
銀座や六本木など、駅近くに存在するクリニックもたくさんあります。
この場合は、やはり「気軽に来院できる」ということがメリットです。

◆ 第一回…原案・企画  ゆうきゆう 湯島仁 Dr.さと

◆ 作画 ソウさん⇒ http://sosoh.fc2web.com/

キャラクタ紹介
研修一顔

「研修一」

国立ももんが医大の研修医。現在は派遣される形で、この精神病院に研修に来る。
父親の名前は「研究一(けん・きゅういち)」。
研究医。基礎研究に命をかけ、家にはまったく帰ってこない。
母親の名前は「研直子(けん・なおこ)」。
結婚することで某芸能人と名前が一緒になるのがイヤで、究一のプロポーズを
5年にわたって退けた。そのため出産が遅く、修一は一人っ子。

というわけで始まりました。新企画。
この物語はフィクションです。
実在の建造物・人物・団体などには一切の関係はありません。
コンセプトは「マンガで読むやさしい精神科談義」です。

とりあえず不定期更新です。
諸般の事情により、ハンター○ンター並みの掲載になる可能性もあります。
まったりな感じでご覧下さい。

普通に生活をしていたらなかなか接しない「精神科」を、ソフトな面からとらえてみようと思ってます。
どうかやさしく生温かな目で見ていただければ幸いです。

参照文献
精神医学ハンドブック(山下 格):2007年
「東京都における精神病院の立地変遷に関する研究」: 1997年他