美味しんぼが相変わらずでした。
かのグルメマンガの金字塔、美味しんぼがついに100巻を突破しました。
自分自身、かなり遠ざかっていたのですが、すごく久々に、最近の巻を買って読んでみました。
すると、そこでは恐るべき展開が。
こんばんは。ゆうきゆうです。
微妙にカゼ引きました。コホコホ。
みなさまもカゼにはお気をつけ下さい。
それはそれとして、美味しんぼ。
最近は、すでに山岡さんは栗田さんと結婚し、二人には双子の子供が生まれています。
彼らが歩いていると、突然こんなご夫婦と。
「こんにちは。おたくも双子ちゃんですか。」
まさに突然の登場。
もう、すべてを簡略化しています。
すごくすごく自然な感じに、新しいキャラクタが話に登場したわけです。
瞬時に意気投合しました。
ここまでたったの2ページです。素敵すぎます。
僕もいつか、街中で女性に、「こんにちは。おたくもauのケータイですか」と声をかけてみたいと思いますが、
やはり「双子」のレアさに比べると弱いのかもしれません。
まぁ、そんなこんなで、彼らはそのご夫婦の家に招かれます。
すると恐ろしいタイミングの良さで、双方のご両親が登場。
さらにご両親全員があますところなく挑発的で、さらに怒りの耐性が低いため、瞬時にケンカしはじめました。
はじめて読んだ方には「何だそれは」ですが、しかし美味しんぼの愛読者にしてみれば、これはもう「予定調和」です。
水戸黄門が行く先々で悪代官と出会うのと同じです。
次の日、あらためてその夫妻に会うと、双方の父親は、食べ物のスキキライがあったようです。
父親の父はギョウザライスが嫌いで、母親の父はワンタンメンが嫌いなんだそうです。
そもそもそれが原因でこじれたようです。
はじめて見た方には「何言ってんだお前は」という感じだと思いますが、これもやはり愛読者にとっては、
「あぁ、やっぱりそうよね」という展開です。
そこで我らが山岡さんは、ギョウザ麺を出しました。
双方共に、ものすごくイヤがっていましたが、食べてみると大絶賛。
素人なのに、食事のおいしさの表現が、とてつもなく説明くさいです。
直後、山岡さんはこう言います。
「このギョウザ麺、両方のお父さんの好みが入っていると同時に、嫌いな要素も入ってる。
それは、二人がご両親から受け継いだものを元にして、自分たち独自の世界を作ったということです。
両親の影響をうけながら、両親とは違う世界をつくる。それが人間というものだと思いますが。」
はじめて読んだ方には、「どんだけ論理が飛躍してるんだ」という気持ちになるとは思いますが、
やはり愛読者にしてみれば以下略。
というか今回は、強引でも理由付けがついてるだけまだマシです。
基本的には、おいしい食べ物さえ食べればみんな仲良しです。
心理学では連合の法則と言って、あることで気分が良くなると連鎖的に他のことも気分よく思えてくるものですが、
さすがに限界があるんじゃないかと思います。
そしてもう双方の両親ともに、瞬時に気持ちが氷解して仲直りです。めでたしめでたし。
美味しんぼ一流のマッチポンプです。
………。
この、「突然のケンカ」⇒「原因は料理」⇒「おいしいもの食べて仲直り」というのが、
この美味しんぼの黄金パターンです。
相変わらず美味しんぼは美味しんぼで安心しました。
というか、このマンガの登場人物たち、ここで仲直りしたとしても、このメンタリティで、
他の社会生活普通に行えるのかどうか心配になります。
たぶん行く先々で多大なトラブルになると思うんですけども。
というわけで、相変わらずな美味しんぼ。
過去の思い出に浸りたい方はぜひ。
ちなみに局長たちの役どころも相変わらずでした。
「おたんちん」という言葉が読めるのも、美味しんぼだけです。
みなさま今後ともよろしくお願いいたします。
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