許さない人にたいする、たった一つの対抗策。

あなたの周りに、「よく怒る人」「なかなか許してくれない人」はいませんでしょうか。

それは、その人の●●が、●●だからです。

今夜はそんな場合の、答えになる話をお届けします。
 

というわけで、今夜もメルマガ「セクシー心理学」から、こんな話を。

◆ 許さないのは、○○です。

実はフランスの心理学者であるサストールは、800人の成人男女を対象にして、性格傾向について調べました。

その上で、「あなたは、誰かが自分にしたイヤな行為を、どれくらい許せますか?」と聞いたのです。

その結果。

性格的に健康的である人ほど、「許せる」と判断することが多くなりました。

逆に性格面に問題がある人ほど、「許せない」と判断することが多くなったのです。

いえ、当たり前といえば、当たり前の結果かもしれません。
しかし個人的に、非常に重要な真実だと思うのですが、いかがでしょうか。

よく企業にたいして、批判を繰り返す人がいます。
またネットの掲示板などでも、ひたすら悪口や批判を書く人がいたりします。

こういうのを見るたびに感じていた違和感の正体は、これだったのかもしれません。

実際、企業側の対応や、発端になった事件にも、確かに問題はあるでしょう。

しかしまぁ、多くの人は、そこまでエンドレスに怒りません。
さらにわざわざ企業に電話をしたり、わざわざコメントを書くまでのことはしないでしょう。

それでも、激しく強く「許せない!」と思い、その気持ちを時間がたっても持ち続ける。

そうなると、それはもう「性格」だというわけです。

これ、覚えておくと、意外に役に立つのではないでしょうか。

◆ 許す人と、つきあおう。

恋人でも、友達でも、上司でも、同僚でも。

あとになっても、ずっと

「あのときの君の失敗を覚えてるかね?」
「あなたのあの行動、すごくキズついた」

というように繰り返す人。

このように言われると、人はつい罪悪感を刺激されて、自分が悪かったように感じてしまいます。
もちろん、本当にあなたが悪いこともあるでしょう。

しかしそれでも、必要以上に責められている…と感じるのなら、いったん、こう考えてみることです。

「ここまで許してくれないのは、相手の性格のせいだ」。

こう思うと、少しだけ気持ちがラクになりませんでしょうか。

いえ、もちろん口に出してはいけません。火に油です。

心の中でそう思うだけでいいのです。

そしてただ、距離を取る。
それだけです。

特にその相手が恋人だったら、関係を続けるのは危険かもしれません。

ですのであなたが誰かとつきあうときは、相手が

「どれだけ許してくれるか?」

を調べてみること。

遅刻をしてしまったり、飲み物をこぼしてしまったり、何かを忘れてしまったり。

こんなときに、相手が強く責めてきたり、あとあとまでネチネチとつついてきたなら、要注意です。

そのあとの関係でも、ずっと苦労するでしょう。

いえ、だからといってわざと怒らせる必要はありません。
ただ何かの失敗をしたときの記憶を思い出すだけです。

あなたの目の前にいる人は、どうでしたか?

◆ 最悪こそが、答えです。

「いや、許せるかどうかは、相手にもよるんじゃない?」

と思う人、甘いです。

人によって態度を変える人の場合、「最悪の態度」を見るべきです。

たとえば、恋人であるあなたには甘いのに、店のウェイターの失敗に怒鳴りつける彼氏がいたとします。

この人も、あなたへの気持ちが冷めたら、同じようにあなたに怒鳴りつけるかもしれません。

どうでもいい人への態度こそが、まさにその人の性格なのです。
覚えておいてくださいね。

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◆ 今回のまとめ。
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○ いつまでも粘着的に許せない人は、「性格のせい」と考えると、心が少し楽になる。

◆ さいごに。

これは、逆も同じです。

あなたが何をしても、許してくれる人。
決して怒らず、そばにいてくれる人。

その人は、決して気が弱いんじゃありません。
あなたに逆らえないから、何も言わないんじゃ、ないんです。

理由は一つだけ。
「優しいから」です。

いつも笑ってくれている人の方が、ずっとずっと、強いんですよ。

(完)

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。