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モーニング女医。 5/13 ~名前を変える女医。
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それは、ある朝のことでした。
当直明けでボロボロになっている僕のところに、マヤ先生が来て言いました。


マヤ「どう? 生活はうまく、すすんでる?













はい。思いっきり、すさんでます。




マヤ「これで、日記書き始めてから…。まだ1ヶ月ね














もう1ヶ月です。







ユウ「先生…。日記を書き始めて以来、僕の生活は、
当直日記書きだけの日々になっちゃったんですよ!?」






マヤ「私だって当直はしているし、セクシー心理学だって書いてるわ。 私の生活も、
当直セクシー書き飲み会だけの日々なのよ!?」























今、ひとつ多かったよ?









マヤ「でもね。ユウ先生が頑張ってるから、ご褒美を」


ユウ「いりません




マヤ「聞いて驚かないでよ?」





ていうか、



人の話を聞いてないマヤ先生に驚いてます。







マヤ「何と! この日記のメールマガジン化!


















ご褒美:(ごほうび)
その人にとって嬉しい贈り物のこと。<広辞苑>






















ぜんぜん、嬉しくないよ?


















労働が増えただけだよ?












マヤ「さらに、タイトルも変えることに決定!
『マヤ・ユウの最高サイコ日記』じゃ、引きが弱いでしょ?」















いえ、





僕は充分、ひきました。














マヤ「だからね、新たな題名は…」












そろそろ、ごはん食べに行っても、いいですか。










マヤ「『モーニング女医。』!!























モーニ◎グ娘。の、パクリじゃん。




とか、




女医の要素なんて、ぜんぜんないじゃん。




とか、





そんなことは、この際どうでも良かったんです。









たった一つだけ、言いたかったことは。




























『ユウ』すらも消えてる。












唯一の自分の証明である文字が消えたとしても、今後もこの「モーニング女医。」を、
よろしくお願い致します。


ユウに、愛のメール、お待ちしております。


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モーニング女医。 5/15~犬を拾ってくる女医。
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「ワン!!」







…何で?







マヤ「かわいいでしょ!?






















っていうかそれ以前に、










なぜ医局に犬がいるんですか。



マヤ「ちょっと、大学の時の友達の家に行ってきたのね」




はい。





マヤ「そうしたら、犬がいたのね」






はい。








マヤ「だから、つれてきた





















三段論法になってません。









ユウ「意味が分からないんですけど…」









マヤ「まあ、友達が旅行に行く間だけ、預かるのよ。
お礼に、イタリアのお土産買ってきてくれるって言うから」















じゃあ、マヤ先生の家で預かるべきでしょうが。












ユウ「僕は断固として反対ですよ!? だいたい医局で犬を飼おうと言うのが…」






マヤ「友達、美人よ?



ユウ「いつまでですか?

















そんなこんなで、医局で犬を預かることになってしまいました。





マヤ「名前はどうしようかなぁ…」













いや、すでに決まってるでしょう。









マヤ「そうだ! 真っ白だから、吹雪ね、ふぶき」



















またそんな勝手に。





マヤ「お前は吹雪ちゃんですよー!」



マヤ先生は、そう言いながら、その真っ白な子犬を抱きしめていました。












しかしいつのまにか、マヤ先生の豪快な扱いと医局の環境によって、

すぐにその犬は太り、薄汚れてきて、茶色になってしまいました。




















名前もすぐに、


















「ぶぶき」に変わりました。






しかしその時の僕は、まさかその犬が、
あんなに凶悪な事態を巻き起こすとは、まったく予想すら…















していました。




さあ、その事件とは一体!?



ユウへのファンメール、24時間お待ちしております!


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モーニング女医。(マヤ・ユウのセクシー心理学日記)
<最新号> 5/16~犬を拾ってくる女医。
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マヤ先生がその犬、ぶぶきを連れてきてから、ちょうど5日後。

僕は、教授回診に出るために、急いで医局の中を通り抜けようとしました。

そんな時です。

ぶぶきが、僕の行く手をさえぎっておりました。


ぶぶき「ハァ、ハァ





君は、何でいつもそんなに興奮してるんだ。



その時の僕は、悪いことに、真っ白なズボンをはいていました。



そしてさらに悪いことに、ぶぶきは、いつでも飛び掛ってくるのです。


今、あのドロだらけの足で飛び掛られたら…。


僕は必死に考えました。

どうにかして、無傷のまま通り抜ける方法はないのだろうか。




ぶぶき「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ



ぶぶきは、ジリジリと近寄ってきます。


バイオハザードもビックリの恐怖です。




実はこの中に人が入っていて、わざと僕に嫌がらせをしているのでは



と思うほどの行動を、毎回毎回取ってきます。



考えるんだ。ユウ。

お前は人間だ。知性で犬に負けてどうする。


そんなときに、僕はその日の朝の、マヤ先生の言葉を思い出しました。




マヤ「ねえねえ、聞いて聞いて! 私ねぇ、ぶぶきに『お手』と『おすわり』を覚えさせちゃったぁ♪」















マヤ先生の適当な性格的にも。




この犬の賢さ的にも。








色んな意味で信じられない情報です。










でも、今は信じるしかありません。




僕は、たった一つの賭けに出ることにしました。



そう。





『おすわり』をさせている間に、駆け抜ける。






まさに、神のような知略です。



そう考えているうちに、犬は数十センチの距離にまで近寄ってきています。

考えている時間はありません。


僕は意を決すると、その犬に向かって叫びました。



ユウ「おすわり!!











ぶぶき「わん!!






犬は勢いよく叫ぶと、僕のズボンの上に、『お手』をしました。

























逆だよ。






犬は『どう?』という目で僕の方を見つめてきました。














そうね。















声だけは良かったね。



僕は、その犬の予想をさらに下回る知性の低さに負けたことを痛感しながら、泣きながらズボンを流しで洗ったのでした。



後日、マヤ先生は言いました。

マヤ「あの犬、『お手』と『おすわり』をセットでやるのよね」


ユウ「はい!?」


マヤ「ほら、教えるときにセットで教えていたから。
どっちを言おうとも、『すわってお手をする』のよ」





ユウ「…………………」




マヤ「面倒だから、一緒にやっちゃっえばラクなことに気付いたのね。
頭がいいと思わない?




















思いません。










それは、どっちもできてないのと同じです。










後日その犬の、美人の飼い主が引き取りに来ました。
















アスカさんでした。








アスカ「ありがとうねぇ、マヤちゃ~ん♪ いい子してたかな?」





マヤ「犬は飼い主に似るっていうのは、本当ね




















マヤ先生…。





























まったく、同感です。






僕は、悲しみをこらえながら、アスカさんとぶぶきが帰るのを見送ったのでした。


常に、皆様の愛のメール、お待ちしております。


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モーニング女医。 5/18 ~言い訳をする女医。
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それは、つい一昨日の出来事です。

ユウ「あのですね」

マヤ「何よ?」


ユウ「この日記のメルマガ、モーニング女医。って、
どうして読者登録してもエラーになっちゃうんですか?


マヤ「ユウ先生、アイスココア飲む?















露骨に、ゴマかさないで下さい。





マヤ先生は、ゆっくりと足を組むと、静かに言いました。


マヤ「もしかすると…」



ユウ「何ですか?」



マヤ「審査に、通らなかった可能性が考えられるわね」














そんなにサラッと言わないで下さい。







マヤ「ほら、こういう風に、文字を大きくしたり色をつけたりする、HTML形式のメールマガジンって、
まぐまぐにあまりないじゃない? ほとんどが普通のテキスト形式でしょ?」

ユウ「はぁ…」

マヤ「だからその分、審査基準が厳しいみたいよ?」


ユウ「というと、この内容では、くだらなすぎて登録のレベルではなかったと…」




マヤ「今ごろ気づいたの?

























いえ、
















マヤ先生の企画段階から、
気づいていました。










マヤ「でもまぁ…。ファンメールもたくさん届いてるみたいだし…。
人気はあるみたいだから、内容はこれでもいいと思うのよ」


ユウ「はぁ…」


マヤ「すると、もう一つ考えられるのは、アレね。ほら、登録規約に違反してるかも」


ユウ「違反!?」


マヤ「うん。公序良俗に反するメルマガは発禁ってヤツ」


























それなら、先に

「女医」だ「セクシー」だと連発している作者

を発禁にするべきでしょうが。





マヤ「さすがに紹介文で、ゴシップ欲求を煽るために
実名による完全暴露ドキュメンタリー!
って書いたのがマズかったんじゃない?」






















それは、マヤ先生が考えたんですよね。





マヤ「大衆なら、絶対に惹かれると思ったけどねぇ…」















マヤ先生しか惹かれないような気がします。








マヤ先生は、そこまで言うと、ため息をつきました。



マヤ「何にせよ…。ちょっとメールで、聞いてみるわ。登録作業を行ったのは、私だしね」


ユウ「はい…」




僕は、消沈しながら、その日は帰宅しました。









そして、次の日。



マヤ先生のところに帰ってきたメールには、このように書いてありました。


住所の表記がおかしかったため、登録を見合わせておりました




















やっぱり、登録したマヤ先生のせいでした。







マヤ先生は、前に言っていました。


マヤ「今回のメルマガ化には、私もメッチャ期待してるから!!
本気で手伝うわよ!!








住所は、こう書いてありました。





東京都新宿区5丁目































うわあ、広い。











登録したとき、










かなり、時間が惜しかったんですね。









僕は、マヤ先生が、どれだけこの日記に力を入れてくれているかを感じながら、
こうして更新を続けるのでした。
唯一の頼みの綱である、皆さんのメールを心よりお待ちしております。

(注意:本日は無事、登録できるようになっております。)

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