精神科医ユウの日記モーニング女医。 ラルクの精神科医。 これは、4人のドクターたちの日常を描いた愛と情熱の日記です。 |
みなさまこんばんは。ゆうきゆうです。
あなたは「L’Arc-en-Ciel」というバンドをご存じでしょうか。
個人的に、僕もマヤ先生も、このグループが大好きです。
マヤ先生が好きなのは、ボーカルであるhyde。
確かに彼は美形です。素敵です。
しかし!
僕が一番好きなのは、その「映像」です。
ファンにとっては当然なことだと思うのですが、知らない方のために説明するのですが、
実はラルクのPVと言えば、「不思議な映像」が目白押し。
たとえば、メンバー全員がありえない動きで踊りを踊る「STAY AWAY」。
合成だと思うのですが、それにつけても画像処理が見事です。
某北○鮮の写真よりずっと上手だと思います。
他にも、絵画だと思ったら、その人物が動き始め、はじめて人間だったと気がつく「叙情詩」など、
色々と曲以外のところでの「遊び」が満載です。
ラルクの映像を作っているスタッフ、ものすごく遊び心があると思います。
その真骨頂とも言える映像が、「CHRONICLE」という、曲のPVを集めたアルバムDVDです。
KRE
CHRONICLE
今回は、それをご紹介しましょう。
まず、こんなタイトル画面で始まります。
「ラルク・アン・シエル」
日本語を覚えたての外国人女性。
そんな、たどたどしいアナウンスの声が響きます。
ここから先、映像にあわせて、彼女がすべての言葉を発声します。
「ルビー」
突然の映像です。
この時点で、意味が分かった方は天才です。
「ビーム」
何なんでしょうか。
PVのDVDを買ったはずなのに、いつまでたっても曲が始まりません。
「ムダ毛」
この時点で、おそらく視聴者の90%以上の人が気がつくはずです。
「ラルク・アン・シエル」⇒「ルビー」⇒「ビーム」⇒「ムダ毛」
そう。
しりとりになっているのです。
ていうか、このムダ毛。
なんでバナナである必然性が。
さらに映像は続きます。
「劇画」
「画鋲」(ザララララという音と共に)
うん。
入れすぎだと思います。
120%気がつかれる。
「ウサギ」
………。
何て言うんでしょう。
たぶんここでツッこんだら負けなんだと思います。
「銀座の女」
「ナハナハ」
………。
せんだみつお、仕事選んだ方がいいと思います。
「HONEY」
そして、
何事もなかったかのように、「HONEY」のPVが始まります。
そう。
このDVDは、すべてのPVの合間合間を、しりとりで続けているのです。
どうしてこんなこと、思いついちゃったのか。
思いついたとしても、何でやろうと思っちゃったのか。
その発想力と行動力にまず感服です。
さらにそのしりとりの選択がまた素敵なのです。
続きを見てみましょう。
その前に、ラルクのPVは、全体的に無意味にセクシーです。
セクシーなお姉さんが、
文字通りハチミツ(HONEY)をなめたり。
これも芸術でしょうか。
興味ありましたら、ぜひ。
話を戻して、続きを見ていきます。
「HONEY」
「生きがい」
………。
おそらく女性の入浴をのぞいているのだと推察されます。
このしりとり部分には、外国人女性の単語アナウンス以外に
セリフらしきものはほとんど存在しないので、場面から想像するしかありません。
ていうか、「『生きがい』という言葉から映像を作れ」と指示されたときに、
この映像を持ってこようとする発想が凄すぎます。
普通の人には100年かけても無理です。
「石頭」
「間に合わせ」
よく見ると、素肌にスーツを描いています。
いや、絶対バレますよね。
そんな風にツッこんだら負けだと思います。
繰り返しになりますが、「間に合わせ」という言葉からこの映像を思いつくのは、
常人には100年かけても無理だと思います。
「接待」
「いかがわしいイカ」
「花葬」
そして同じく、「花葬」という曲のPVが始まります。
しりとりはさらに続きます。
「うちわゲンカ」
ダジャレのようです。
「かずこちゃんの笛」
………。
あのですね。
普通のしりとりで、「うちわゲンカ」の次に「かずこちゃんの笛」という言葉の選定と、
この映像を思いつく人って、大天才か大変態かどっちかだと思います。
「遠隔操作」
このおじいさんも大変だと思いました。
「叫び」
両奥歯の銀歯が妙に気になります。
「病気」
さっきの「生きがい」と同一人物の方です。
「聞き流す」
この当たりでお気づきの方も多いでしょう。
結構、同じシーンの「続編」が存在します。
なかなかのこだわりです。
「スプーン」
………え、「ン」?
そう思った瞬間です。
何ですか、その設定は。
そして、しりとりは直前からやり直されます。
「聞き流す」
「水死」
「浸食」
そして、この「浸食」のPVが流れます。
しりとりは、もちろんまだまだ続きます。
「食い逃げ」
ていうか、「食い逃げという言葉で映像を作れ」と言われたときに(以下略)
「現実逃避」
右にあるのはマネキンです。
ここから先、すべてをやっているといくら時間があっても足りませんので、
適宜映像をカットしていきます。
そして、
⇒「ひっぱりダコ」
⇒「コーヒーの中に潜水艦」……「『ん』で排除」
⇒「ここじゃイヤ」
⇒「夜間パトロール」
と、続きます。
そして、
「ルーズソックス」
もっと、女子高生を使うとか色々あったと思うんですが。
PVの中では無意味にお色気シーンが入るにもかかわらず、
このしりとりでの、嫌がらせと思われるほどのお色気排除っぷりがすさまじいです。
そして、「snow drop」のPV。
なんかここらへんで、間に挿入されるPVが、テレビ中のコマーシャルのように思えてきます。
まさに本末転倒です。
さらに、
⇒「プラトニック・ラブ」
から、
「ぶったわね、親にもぶたれたことないのに」
こういう女優・俳優さんを見ていると、世の中には色々な仕事があるんだな、と思います。
ちなみにこの女性は、このしりとりの最後のカギを握る女性です。
さらに、
⇒「兄さん、もうやめて」
⇒「店長、チェックお願いします」
と続きます。
そして、ある言葉を経て、
「フォービドゥン・ラバー」
につながります。
では、直前の「す」から、この「ふ」につなぐ、途中のしりとりの言葉とは何でしょうか?
そうですね。
「ステーキを食べる看護婦」です。
………。
絶対分かるわけがないクイズだと、自分でも思います。
そこから、
「フォービドゥン・ラバー」
⇒「バースデー・プレゼント」
⇒「トンカチ」
さらに、
「血」
「父」
「父の乳」
と続きます。
ここらへん、ずっと「ち」ですので、
しりとり的に考えると、はさむ意味まったくないと思います。
それ以前に最後のは精神的な破壊力が抜群すぎると思います。
さらに、
⇒「チクワでジュースを飲む中学生」
を経てから、
「いい加減にしてよ、出戻りのくせに」
………。
もっと平和な言葉にしてよ、しりとりのくせに。
心からそんな気持ちになります。
そして、
「二百万円になります」
「スイカ」
………。
本当にこのスタッフたち、普通に撮ることができないんでしょうか。
そして続いて、
「風間杜夫」
「お前もか」
さっきまでのぞいていた男の弟らしいです。
いったいどこまでこの一連シーンで引っ張るのか。
そしてさらに、
「風間杜夫」
またですか。
さらにしりとりは続きます。
「お湯」
「ユースケ・サンタマリア」
「アイラブユー」
「ユースケ・サンタマリア」
だから、またですか。
なんていうか、ここらへんからツッコミ疲れてきた気がします。
ここから、
⇒「あんたなんか、大嫌い」
を経て、
「インゲン100%ジュース」
ないから。
そしてさらに、
⇒「スドゥランピラミ」という意味不明な生物を経てから、
「ミスター・プロトプラヘ」
という、
ワケがわからないクセに
それっぽいモノが出てきます。
ネタが尽きてきたと見るのか、不条理ギャグと見るかは、あなた次第です。
ゴールに向けて、さらに大急ぎで行きましょう。
途中を中略しつつ、ちょこちょこと拾っていきます。
⇒(中略)
「ぶったわね、カツオでぶったわね」
⇒(中略)
「生まれてなんか来なきゃ良かった」
⇒(中略)
「女子高生の脱皮」
いかがでしょうか。
なんていうかもう、あまりに堂々とした言葉や映像から、
これをヘンだと思う自分の方がおかしいのではないか、という気分になってきます。
そしてこのDVDの真骨頂とも言えるシーンがここ。
「ピーシズ」
この続きが素敵なのです。
何と、映像の中の、一つ一つのセリフが、しりとりになっています。
「ずいぶん気持ち悪いことしてくれるじゃない」
もちろんこれは、先ほどの「かずこちゃんの笛」の続きシーンです。
「いや、あの、なんていうか」
「かずこ、こんなヤツほっといて、行こ」
「この、変態」
「生きてりゃ、いいことあるかな」
ここまで思い詰めるのか。
もう、すべてに目が離せません。
それに対して、先生は何て答えるのか!?
「ない」
言い切ったーーーーー!
「………いや待てよ、一つだけあったな」
「なに?」
「兄さんと見た、着替え中のバスガイド」
そのレベルかよ!
心から大声でツッこんでしまいました。
何て言うんでしょう。
堪忍袋ならぬ、ツッコミ袋の緒が切れた、という感じです。
唯一の、生きていて体験した「いいこと」。
それこそが、
「兄さんと見た、着替え中のバスガイド」
これはもう、名シーンだと思います。
もちろんこの兄弟は、
この兄弟です。
ただここで思ったのですが、男が「今まで生きてきて、良かったことは?」として思い出すシーンって、
もしかして結構、こういう女性にまつわるコトが大半を占めているのではないでしょうか。
このDVDは、男の哀愁という、壮大なテーマを含んだドラマなのです。
うん。たぶん。
そして映像は、
これらのドラマがまったく存在しなかったかのように、最後の曲、「Driver'S High」のPVが流れます。
というわけで、禁断のラルクDVD、「CHRONICLE」。
いかがでしたでしょうか。
一番思うのは、よくラルクはこの映像たちをよく許可したな、と。
ちなみにしりとりはさらに続いて、「Making」や「CM」などを経て、ラストにまで進んでいきます。
しりとりのラストはいったいどうなるのか!?
どうしても気になるという方は、ぜひ買ってみてください。
しりとりはもちろん、オマケである本編である音楽PVも見所満載、
さらにおそらくこの映像スタッフが作ったと思われる、ラルクのCM集もあり(ネタの方向性が一緒)、
なかなか楽しめるDVDだと思います。はい。
精神科医ゆうきゆうは、この映像スタッフに、ぜひ診察が必要だと思います。
みなさま今後ともよろしくお願いいたします。
ちなみに掲載しきれなかった他の映像たち。
それにつけても、せんだみつおは仕事選んだ方がいいと思います。
(完)
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