スーパーリアルRPG ~過去ログページ

これは、「本当に現実的なRPGとはどういうものなのか」を、
極限までシミュレーションしたページです。

第11章 戦いの序曲

『超現実的解説』

「主人公の街の周りには弱いモンスターばかりいて、主人公が強くなるにつれて少しずつ強くなるモンスター」という状況は、現実ではありえません。覚えておいてください。
特にもし魔王が本気で勇者を倒したいと思うのなら、まずは勇者の経験値にしかなりえないスライムを絶滅させることから始めるはずです。

これは恋愛でも同じことで、たいていの人は過去の恋愛を糧にして「もっといい人」へとステップアップしていきます。
しかし「幼なじみやクラスメートが松浦亜弥である男性」も、世の中には確実に存在します。
彼らはある意味、「街を出て最初に出会った敵がバラモス」と同じ状況です。これからの恋愛を考えると、ちょっとつらいですね。

また仕事でも同じで、不況のアオリか、新入社員だからといって余裕がある状況でもなくなりました。
入社直後から仕事が山積みで夜までほとんど帰れない会社もあるでしょう。ある意味RPGで、「はじめて街から出て敵を倒していったが、いつまでたっても宿屋が見つからない」のと同じ状況です。
人間には、「段階的にレベルアップしていけば、確実にやる気が出る」という心理があります。
仕事よりもゲームにハマってしまう人が多いのも、それが一因かもしれませんね。
なんだか今回はとてつもなく長い解説になってしまいました。

第11章「戦いの序曲」 making

アレンジ・マンガイラスト…ソウ
「とりあえずやってみた。(仮)」のWEBマスター。
このマンガの他に、「メルマガで人気者になろう!」にて2ページのマンガイラストも描く。ほんとうにすごい人。

原案…ゆうきゆう
精神科医。心理研究家。
最近お風邪をひいてしまいました。ごほごほ。
なんかプロフというより私信に。

第12章 救われる魂

『超現実的解説』

「手に負えないほど強い敵が出てきたときは、負けるイベントである」という状況は、現実ではありえません。
ある意味、日本の安全神話に毒された思考ですので、注意してください。

特にRPGでは、そんなときほど都合良く誰かが助けてくれて、
「気がついた?」
「こ、ここは?」
「私の家よ。あなたが倒れているところを、ここまで連れてきたの」
「…畜生! 僕の力じゃ、あいつを倒せないのか!」
「待って…。あの伝説の剣を使えば…」

みたいな展開がほとんどな上に、ややもするとかわいい女の子に助けられてラッキーみたいな副次的なオマケもついてきますが、重ねて現実ではあり得ません。血の涙。
特に魔王への恐怖が強ければ、恐れた村人は助けるどころか必死で落ち武者狩りをするはずです。
実際にあるプロの格闘家の言によると、街でケンカを挑まれたときの一番の秘訣は「逃げること」だそうです。
またヤ◎ザにからまれたときも、とにかく大声を叫びながら逃げることが大切。間違っても本気で戦ってはいけません。
誰かが助けてくれると期待してムダな戦いはしないに越したことはないようです。なんだか護身術みたいな解説になってしまいました。

第12章「救われる魂」 making

アレンジ・マンガイラスト…ソウ
「とりあえずやってみた。(仮)」のWEBマスター。
とにかく精緻かつエネルギッシュなイラストを描く。ときどき聖闘士聖矢風の叫びのフキダシがあるのを見て、「あぁ、同じ文化で育ったのかなぁ」とさらなる親近感を抱く。違ったらごめんなさい。

原案…ゆうきゆう
精神科医。心理研究家。
好きな聖闘士は、アクエリアスのカミュ。単に自分の星座だからという安直さ。それにつけても蟹座の人はかわいそうだと思った。

第13章 死せぬ命

『超現実的解説』

HP1とはそういうことです。覚えておいてください。

RPGではHPが1になっても平気で動いたり、会心の一撃などを連発することもありますが、現実で瀕死の人間がそれをやったら救急車は帰ります。注意してください。

命はオール・オア・ナッシングではありません。
体力の減りと共に、
「元気」→「元気」→「元気」→「元気」→「突然の死」
ということはありえません。
「元気」→「ちょっと元気」→「ヤバい」→「瀕死」→「死」
となります。
もし現実でもRPGのようだったら、過労死や突然死が数十倍になることでしょう。

またHPが0というのは完全な死ですが、そのHP0をどこに定めるかも、現代の医学ではハッキリと決まっていません。注意してください。

では、「体力が減る」のは、現実ではどういうことになるのでしょう。

たとえば人間は皮膚の30%をヤケドすると、死ぬと言われています。
すなわち「HPが半分になる」というのは、「皮膚の15%をヤケドした状態」
この時点でかなり悲惨ですね。

また人間が転落したとき、たいてい5階の高さから落ちると、高確率で死んでしまうようです。
すなわち単純計算で、「体力が5分の1になる」というのは、「4階から転落したのと同じ状態」。おそらく歩けません。

自由へのダイブは危険ですので、ご注意ください。

第13章「死せぬ命」 making

アレンジ・マンガイラスト…ソウ
「とりあえずやってみた。(仮)」のWEBマスター。
エレベーターでの恋愛(ぽい)体験が必読。ぜひサイトをご覧ください。
生きろ。

原案…ゆうきゆう
精神科医。心理研究家。
最近カンフーハッスルを見たら死にました。見てはいけない。
本当に私信だ、ここ。

第14章 くすり

『超現実的解説』

瀕死の重傷が、薬草ごときで治るわけはありません。
口から何をいれようが、出血を止めないと死にます。
覚えておいてください。

特に瀕死の状態の時にヘタなものを口に入れると、免疫力も低下しているので、食中毒になる可能性もあります。注意してください。
それ以前に瀕死の状態で何かを飲み込もうとすると、そのまま気管に詰まって呼吸が止まる可能性が大です。ファイト。

実際に薬の効果は過信される傾向にあります。
たとえば総合感冒薬(一般的なカゼ薬)はカゼの諸症状を緩和するだけで、薬そのものにウィルスなどを殺す力はありません。

何があっても薬さえあるから大丈夫というRPGでの思考は、現実では危険です。驚くほどまともな結論に、自分でもビックリ。

第14章「くすり」 making

アレンジ・マンガイラスト…ソウ
「とりあえずやってみた。(仮)」のWEBマスター。
ものすごくさわやかガイ。北海道在住。

原案…ゆうきゆう
精神科医。心理研究家。
ものすごく微妙な害。東京在住。

第15章 命の代償

『超現実的解説』

奇跡や愛よりも、たいていの場合、法的な責任が勝ちます。
覚えておいてください。

情けは人のためならず。
情けをかけるのは、他人のためではなく、あなた自身のためなんですよ」という意味です。
言ってみれば、「いいことをすると、あなた自身が幸せになれるから、すすんでいいことをしなさい」という意味でもあるわけです。
すなわち人は放っておいたら、自分のためにしか行動しないからこそ、こんなことわざができたわけですね。

さらにこのことわざは、「情けは人のためにならないよ」として誤解されていることもあります。
これはもっと言えば、「だから情けをかけない方がいい」。
人間はことわざを曲解してまで、情けをかけたくないようです。

他にもことわざでは、「タダほど高いものはない」というものもあります。

誰かに親切にしても、お礼を言われないと、とても損した気持ちになるのが人間。
人は無意識に、見返りを求めてしまうものなのかもしれませんね。

かの電車男も、女性からしてみれば「助けられたお礼につきあっている」形となっているわけで、考えようによっては、もしかして酔っぱらいにからまれた方がまだマシだったかもしれません。

第15章「命の代償」 making

アレンジ・マンガイラスト…ソウ
「とりあえずやってみた。(仮)」のWEBマスター。
「イヤミな感じの小金持ちを描いてください」という指定だけで、まさに余すところなくその通りの人間を描くスーパーイラストレーター。

原案…ゆうきゆう
精神科医。心理研究家。
毎回、指定は限りなくアバウト。人生を象徴しているかのような人間。
前回の内容で「三郎を殺さないで」というメールを何通もいただいて、かなりビックリしました。
ご心配本当にありがとうございます。死にません。当分は。

第16章 命の時間

『超現実的解説』

すべての病気やケガが、一晩で治ることはありえません。
病院ですらこれですから、宿屋に泊まったくらいで治ったら医者は失業です。覚えておいてください。

実際に脳の領域で大きなケガをした場合、一生モノの可能性も0ではありません。
かの「あしたのジョー」でも、パンチドランカーになったジョーを、脳外科の世界的権威であるドクターが診察したことがありますが、その結果をヒロインはこう伝えます。

かのドクターも、サジを投げたほどの状態!

いや、そのドクターも、たとえそうでも、そう伝えてはいけないと思います。

いずれにしても、もし本当にリアルなRPGの場合、ドラマはほとんど病院の中になります。
ナースとのやりとりから、リハビリ師との確執など、そういうレベルでの内容が、ドラマの大半を占めることになります。
注意してください。

いずれにしても、命は大切にしたいものですね。

第16章「命の時間」 making

アレンジ・マンガイラスト…ソウ
「とりあえずやってみた。(仮)」のWEBマスター。最強。

原案…ゆうきゆう
精神科医。心理研究家。最弱。

今回は、読者さんからのご感想をお書きします。
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スーパーリアルRPGの14話の最後の表情で爆笑した者です
目が虚ろだし何かすがってるっていう感じが最高でした!
ところで13話の解説ですが、4階から落下すると2割の体力を失ってしまうと書かれています。しかし、この計算では一階から落ちた場合にも2割体力を失ってしまいませんか?1階から落ちた場合にもダメージを受けてしまうと言うのは少々おかしい気がします。
いつもRPGしてるときに感じる理不尽な点をガシガシ斬っていて、更新が待ち遠しいです。ネタ出しが大変な作業でしょうが、これからも頑張ってください!楽しみにしています!(匿名希望さん)
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ありがとうございました。自分のミスでございます。

1階から落ちた場合でも、ダメージ。
しかしスペランカーなら、あるかもしれません。
参考リンク (音あり)  

みなさま、今後ともよろしくお願いいたします。

第17章 道のさきには

『超現実的解説』

たいていの場合、あなたが何もしなくても、ほとんどの問題は解決します。(時に予想外の解決方向になる可能性も十分にありますが

自分が何かをしないと、世界中の問題が何一つとして解決されないと思うのは、誇大妄想の一種です。覚えておいてください。

ちなみにRPGなどでは、勇者が家族や恋人を置き去りにしたまま、平気で街から街へと渡り歩きます。
たまに自分の街に帰るのは、カギがなくて空けられなかった宝箱を取りに来るときだけ、というような状況が、平気で存在します。

現代でたとえるなら、お金もまったく送金せず、音信不通のまま、海外出張に何年もいきっぱなしのお父さん、という感じでしょうか。これは通常、死んだものとして扱われます。

実際に僕も、アテネで「世界中を回っている」というフリーターさんと出会いました。1年以上、世界中を回っており、家族へはまったく連絡せず、お金がなくなったときだけ送金を頼むという生活をしているとか。

一人の自由は、他の人の不自由になる。
そんな事実を実感した旅でした。

いずれにしても、長期旅行や出張中の方は、こまめに連絡を取った方がいいようです。

第17章「道のさきには」 making

アレンジ・マンガイラスト…ソウ
「とりあえずやってみた。(仮)」のWEBマスター。
毎日ひとつイラストを描いている。すごい。

原案…ゆうきゆう
精神科医。心理研究家。
毎日ひとつ変なポーズを考えつく。やばい。
今日思いついたのは、「マンドリルのポーズ」。

みなさま、今後ともよろしくお願いいたします。

第18章 旅立ちの理由

『超現実的解説』

たいていの旅は、現実逃避です。

特に「本当の自分を見つけるため」という理由で、現実を見ないで旅に出る人も多いですが、実際はその生き方こそが本当の自分です。注意してください。

ちなみに実際に少し考えてみれば分かりますが、RPGが作られる際には、必ずまず最初に、
「主人公を旅立たせないといけない」
という最大の目的があります。

そしてその理由として、
「魔王」や「平和」や「伝説の財宝」
などが、あとづけ設定として作られます。
実際にプレイヤーにしてみれば、ドットキャラが何体死のうが、自分自身が楽しめる旅になればいいわけですね。
そう考えると、よくゲーム内で人が死んで、「魔王め! 許せない…!」というセリフがあることがありますが、そもそも魔王は主人公のためにできたわけですから、怒りの方向性があきらかに違います。

ゲーム批評の記事で、「魔王が弱すぎる」というのが批判の理由に上げられているのを見るたびに、そんな気持ちになる僕です。

第18章「旅立ちの理由」 making

アレンジ・マンガイラスト…ソウ
「とりあえずやってみた。(仮)」のWEBマスター。
シュールレアリスムからキュービズムまで、あらゆる画法をマスターしている。

原案…ゆうきゆう
精神科医。心理研究家。
くらげごっこからパンダ踊りまで、あらゆる変態技法をマスターしている。

みなさま、今後ともよろしくお願いいたします。

第19章 永遠の友

『超現実的解説』

男女のパーティで旅をすると、生々しいことになります。注意してください。

「お前俺より先に、あいつを回復しただろ!?
「誤解だってば!」

「あなた私のことは助けなかったのに、あの子のことは助けるのね!
「そ、そんなこと…!」

こんなやりとりが毎晩のように繰り返されます。つらいですね。

これは同性同士だとしても同じこと。
実際に人間は、どんなに仲が良くても、一緒に旅をしていると、必ず一つは相手のイヤな面が目についてくるものです。
すると連鎖的に相手のことがどんどん悪く見えてきます。これを心理学では感情一致効果といいます。
仲のいい友人と長期旅行中に大ゲンカした人も多いのではないでしょうか。

あるパーティがスタートからゴールまで一緒なんて、心理学的には奇跡に近いことです。覚えておいてくださいね。

第19章「永遠の友」 making

アレンジ・マンガイラスト…ソウ
「とりあえずやってみた。(仮)」のWEBマスター。
最近快感アメーバ心理学の挿絵も描いてもらっています。
ありがとうございます!

原案…ゆうきゆう
精神科医。心理研究家。
いつでも幸せいっぱい夢いっぱいな人間。


書くことがなくなってきても頑張ります。
みなさま、今後ともよろしくお願いいたします。


第20章 勇気燃えるとき

『超現実的解説』

プレイヤーは気軽に「助ける? YES NO」の選択をボタンひとつで行えますが、実際にそれを行う勇気を持てる人は、どのくらいいるのでしょうか。いや、一人もいません。(反語)

ゲームでは誰もが恐ろしいほどの行動力で、あらゆることに首を突っ込むことができますが、現実ではたいていのものは見て見ぬふりです。

三郎くんのように警察を呼びに行けるだけでも、十分に勇気があると誉めていいのではないでしょうか。
帰ってきたときにどうなっているか分かりませんけど。

ちなみに心理学では「名指し効果」というものがあります。助けを求める場合は、「誰か!」というより、「そこの○○の方!」というように名指し指定したほうが、助けてくれる率は上がります。覚えておいてください。
心理学の話をしておけばまとまったような気がしながら、解説は筆を置こうと思います。

第20章「勇気燃えるとき」 making

アレンジ・マンガイラスト…ソウ
「とりあえずやってみた。(仮)」のWEBマスター。
最近快感アメーバ心理学の挿絵も描いてもらっています。
ありがとうございます!

原案…ゆうきゆう
精神科医。心理研究家。
いつでも幸せいっぱい夢いっぱいな人間。

今夜はご感想を紹介いたします。
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ゆうき先生、ソウさん。こんにちは。
いつも楽しく拝見させていただいております。(中略)
ちなみに、わたしだったらば、鎧のカレの方を選びそうです。武闘家風のカレも悪くはなさそうですが、中学生時代の塾講師とちょっと似ている気がして、個人的にはちょっと好きません。
あと、普通かつナチュラルに、完全な蚊帳の外に居るユウ君の姿は、こういった局面(サークルとかバイトとか)で必ず蚊帳の外に置かれる己の姿を見ているようで、何だか別の意味でもとても切なかったです。
ユウ君はきっともっと他に嘆くべきことがあるのかもと感じました。
これからも楽しみにしております。 (小夜子さん)
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本当にありがとうございました。
ユウではなく三郎です。
男たちの選定まで、本当にありがとうございました。塾講師の先生によろしくお伝え下さい。

みなさま、今後ともよろしくお願いいたします。


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