□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
精神科医ユウの日記 <90%ノンフィクション・10%ユウの妄想>
モーニング女医。 04/06
                    ~メールに踊らされる女医。
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□


これは一昨日のことです。
メールチェックをしていたマヤ先生が、嬉しそうに叫びました。
マヤ「キャー!!

ユウ「ど、どうしたんですか!?」

マヤ「あのねあのね、私の元に、こんなメールが届いたの!」

そしてマヤ先生は、ニコニコしながらこんなメールを見せてくれました。


TV番組「鉄腕DASH」でメールがどこまでつながるかをTOKIOが実験、競争中だそうです。
スタートが北海道小樽市の加藤浩さんから始まってとうとう回ってきました。
これを9人に回して下さい! このチームは「長瀬チーム」ですっ!
結果は5/13(月)7:00PMからの「鉄腕ダッシュ」で放送されます!
止めないで絶対回して下さい! よろしく!!






………。


マヤ「ほら、すごいでしょう?
北海道から、はるばるこの東京までたどり着いてきたのよ!?






先生。これ、電子メールです。

飛脚が運んできたわけじゃありません。


小樽市の加藤さんから、一発で那覇市の小林さんに送ることだってできます。
それどころか一発でモスクワのナスターシャさんや、ウルグアイの

マヤ「スゴイよね!?

ユウ「スゴイです!!




僕は思考と返答の間に、明らかな二重人格性を感じていました。


マヤ「私も送らなきゃねぇ!






どこがゴールなんですか。



ユウ「さすがに先生…。それ、チェーンメールじゃないかと…」
マヤ「え?」
ユウ「回さない方がいいと思いますよ」

しばらく時間が止まりました。

そしてその後、マヤ先生は静かに言いました。

マヤ「…分かったわ…」

そのセリフに、僕が胸をなでおろした瞬間です。

マヤ「ユウ先生は、松岡チームなんでしょ!? だから止めるのね!」






なぜ松岡。



ユウ「…とりあえず、ちょっと調べてみましょうか」

マヤ「………。分かったわよ…」

そして僕たちは直後にネット上で検索してみました。

…すると、鉄腕DASH公式サイトに、こう書いてありました。





ユウ「……………」
マヤ「……………」
ユウ「………先生…………」


するとマヤ先生は、静かに言いました。






マヤ「……だまされないわよ、私は









いえ、すでにだまされてます。



マヤ「さーってっと!」

本気で送るために、マヤ先生が再びメールを立ち上げた瞬間。
また、新しいメールが届いているのを発見しました。

マヤ「…あら? また?」

そこには、こう書いてありました。



V番組「鉄腕DASH」でメールがどこまでつながるかをTOKIOが実験、競争中だそうです。
スタートが北海道小樽市の山本博さんから始まってとうとう回ってきました。
これを9人に回して下さい! このチームは「城島チーム」ですっ!




マヤ「………」
ユウ「………」

マヤ「削除、と…









明らかに扱いが違いますね。




僕は気が遠くなるのを感じながら、静かに家路についたのでした。


日記トップへ。